藻類から探す

すべての記事 (20)

コラム

免疫力を高めるために必要な栄養は?おすすめの食べ物5選!

そもそも免疫力とは?近年注目されている研究も紹介! そもそも免疫とは、生物が健康な状態で生きていくために、ウイルスなどから身体を守ることをいいます。そして、自分の細胞とそうでない細胞を見分ける力や、ウイルスに抵抗する力、過剰に抵抗した結果起こる炎症反応を鎮める力などをまとめて免疫力と呼びます。 免疫力を高める主な栄養素 免疫力が下がってしまうと、風邪を引きやすいだけでなく、風邪以外にも大きな病気にかかりやすくなってしまったりと、身体にさまざまな悪影響が出てしまうことがあります。そして免疫力を上げる方法の一つとして、免疫力を上げる効果のある栄養素を摂取するということがあります。次に、個別の栄養素ごとに免疫力を上げる効果があるのかを紹介していきます。 ビタミン ビタミンは、少量で体内のさまざまな機能を調節するはたらきを持つため、免疫力をあげる上で非常に重要な栄養素です。ビタミンは、・人間の体内で合成できない・必要量はわずかでも健康維持に必要・不足すると欠乏症が起こるという3つの特徴があります。そのビタミンの中でも特に免疫力を高める効果が期待される4つのビタミンについて詳しく説明します。 ビタミンA レバーやうなぎ、緑黄色野菜に多く含まれているビタミンです。動物性食品に含まれる「レチノール」と、緑黄色野菜に含まれる「カロテン」に分けることができます。ビタミンAは免疫力を高める以外にも、視力低下の防止や動脈硬化の予防、がんリスクの軽減などに効果があります。ビタミンAが不足すると、暗いところで視力が著しく低下する夜盲症を引き起こすので意識して摂取しましょう。 ビタミンB ビタミンBにはさまざまな種類がありますが、特にビタミンB1、B2、B6は免疫力を上げる効果が期待できます。それぞれさまざま効果が期待できますが、例えばビタミンB2は皮膚や粘膜を正常に保つはたらきが期待できます。粘膜はウイルスなど体に有害なものの侵入を防ぐはたらきがあり、正常にはたらいていることで免疫力が保たれます。そんなビタミンB2は卵や大豆などに多く含まれています。その他のビタミンもバランスよく摂取して免疫力を保ちましょう。 ビタミンC ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれるビタミンです。ビタミンCは免疫力を高める以外に、ストレスに耐性をつけたり、貧血の予防やコラーゲンの生成をするはたらきがあります。また、ビタミンCが不足すると壊血病という症状を引き起こします。 ビタミンE ビタミンEは植物油や果実類などの食品に含まれる、強い抗酸化作用をもつビタミンです。ビタミンEは血流を改善するほか、美肌効果や生殖機能を維持する効果があるといわれています。また、ビタミンCと一緒に摂取すると、相乗効果が得られることが分かっています。 タンパク質 たんぱく質は炭水化物、脂質とともにエネルギーを生み出す「エネルギー産生栄養素」と呼ばれる栄養素です。以前は三大栄養素と呼ばれていました。筋肉や臓器、皮膚、毛髪などの身体を構成する成分、ホルモン、酵素、抗体など免疫機能に関わる成分で、生命の維持に必要な栄養素です。生命の維持に必要な栄養素であるからこそ、不足すると免疫力の低下につながります。意識して摂取することを心がけましょう。 食物繊維 食物繊維は第6の栄養素ともいわれ、身体の中で有用な働きをすると注目されています。食物繊維は腸内環境を整え、免疫細胞が活性化することによって免疫力を高めます。食物繊維は野菜類、穀類、豆類、きのこ類などに多く含まれています。 乳酸菌 発酵によって糖から乳酸を作る嫌気性の微生物を総称して乳酸菌と呼びます。厳密には栄養素ではなく微生物ですが、免疫を高める効果がかなり期待できるので紹介します。乳酸菌は腸内の環境を整える効果があります。腸に悪い影響を与える悪玉菌を抑制し、腸内菌のバランスをとる役割を果たすことで、免疫力を高めています。免疫力を高める以外にも、便秘の改善、コレステロールの低下、がん予防などの効果があります。 免疫力を高めるおすすめの食べ物5選 海藻類 免疫力を上げたいならまずおすすめしたいのが海藻類です。海藻類は海の中の養分を吸収して育つので「海の野菜」とも呼ばれています。海藻類の栄養素はたんぱく質や脂質なども野菜と同じように含んでいるほか、ミネラル類は野菜よりも多く含んでいます。海藻類に含まれているミネラルには免疫力を上げる以外にもさまざまな効果が期待できます。例えば、髪を健康に保つ効果や便秘の解消、生活習慣病の予防などです。海藻類はそのまま食べれるワカメや焼きのりなど、簡単に摂取できるものが多いので忙しい時でも簡単に摂取することが可能です。 にんじん にんじんには、β-カロテン、食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれています。その中でも特にβ-カロテンが豊富に含まれているのが特徴です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて作用します。にんじんを摂取することによって動脈硬化の予防や視力低下の防止、美肌効果、便秘解消、血圧の低下などの効果が見込めます。にんじんは、調理して食べる以外にジュースにして飲むこともおすすめです。なぜなら、にんじんをジュースにして飲むことで、β-カロテンの吸収率を約1.5倍にまで増やすことが出来ることが研究で分かっているからです。 きのこ きのこにはβ-グルカン、ビタミンB群、食物繊維などが多く含まれています。β-グルカンは免疫力に関わりのあるナチュラルキラー細胞や白血球の働きを活性化させます。きのこを摂取することで、風邪の予防やがんの抑制、花粉症などのアレルギーを改善・予防する効果が期待できます。きのこを調理する時はなるべく水で洗わないこと、煮た場合はスープまで飲むこと、炒めたり焼く場合は強火にすることがポイントです。 チーズ チーズにはたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルが多く含まれています。チーズには免疫力を高めるほか、高血圧の予防や疲労回復も期待できます。チーズを食べ過ぎると肥満の原因になるので、一日にスライスチーズ2枚を目安に摂取するようにしましょう。チーズに関しては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。 ユーグレナ ユーグレナにはビタミンや食物繊維などを含んだ59種類の栄養素がバランス良く含まれています。上記のグラフより、他の食材と比べても栄養素が多く入っていることがわかると思います。また、ユーグレナは免疫力を上げることや、他の栄養素と相性が良いことなど多くの研究がされています。 免疫力が気になる、という方はぜひユーグレナを試してみてください。また、免疫力だけでなく睡眠の質の向上や自律神経のバランスの調整、肌トラブルの予防などにも好影響があるということが研究で示唆されています。 まとめ 免疫力を高める栄養素とおすすめの食べ物について紹介しました。どれかひとつの栄養素を摂取すれば良いのではなく、まんべんなく摂取することが大切です。また、免疫力を高めるためには毎日の積み重ねが大切です。自分に合った方法や食べ物で無理せずに続けていきましょう。

コラム

ユーグレナってなに?ユーグレナの特徴や含まれている成分、期待できる効果などを解説!

ユーグレナとは ユーグレナは藻の一種で、豊富な栄養素をバランスよく含んだ自然素材として注目が集まっています。では、そのユーグレナとはどういうものなのか、紹介していきます。 ユーグレナの名前の意味 ユーグレナは、オランダのレーウェンフックによって発見されました。ユーグレナの見た目は、葉緑素による緑色をしていますが、その他の色素によってオレンジ色や赤色をしたものも存在します。目のような形の中に、オレンジや赤の点が存在するために、ラテン語で「美しい(eu)眼(glena)」という意味を持つ「ユーグレナ」と名付けられました。 ユーグレナの特徴 ユーグレナは、和名でミドリムシといい、藻の一種です。ユーグレナとミドリムシは別のものであると考えられがちですが、実は、同じものなのです。ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持ち合わせているという点があげられます。ユーグレナは、植物のように光合成をして栄養分を体内に貯め、動物のように細胞を変形させて動くという性質を持っています。そんなユーグレナには、59種類もの栄養素があり、人間が生きていくために必要な大半の栄養素が含まれています。最近では、ユーグレナが生活習慣病改善や免疫力を保つ効果などに貢献してくれることが研究によって示唆され注目が集まっています。 ユーグレナの歴史 ユーグレナは地球誕生後の原始の地球で初めて誕生した生物の一つです。1660年代にオランダのレーウェンフックによって発見され、その見た目から「美しい眼」という意味である「ユーグレナ」と名付けられました。1970~1990年代にかけて、宇宙開発や医療での研究が進みました。そして、2005年にユーグレナ社が世界初のユーグレナ屋外大量培養に成功しました。さらに、2010年よりミドリムシを原料としたバイオ燃料製造の研究が開始されました。

コラム

免疫ビタミン「LPS」とは?「LPS」で期待できる効果や多く含まれる食品を紹介!

免疫ビタミン「LPS」とは LPSは「リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)」の略で、日本語では「糖脂質」や「リポ多糖」と呼ばれる栄養素です。LPSは土の中や海の微生物に多く存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。そんなLPSはビタミンの定義とされている「微量で動物の正常な生理機能を調節する」などの条件を全てクリアしており、免疫力を上げる効果が期待できるので、免疫ビタミンと呼ばれています。具体的には、体内に侵入したウイルスや細菌などを排除するはたらきをする、「マクロファージ」と呼ばれる細胞を活性化させることから、免疫力を高めてくれます。さらに、肌の免疫機能にも作用するため、美容にも嬉しい栄養素として注目されています。 免疫ビタミン「LPS」で期待できる効果 LPSには免疫ビタミンといわれるように、免疫力を上げる効果が期待できます。さらに、免疫力をあげる以外にも嬉しい効果が期待できるのでそちらも紹介します。 アルツハイマー病の予防 LPSはアルツハイマー病のリスクを下げるといわれています。アルツハイマー病は脳内に「アミロイドβ」という物質が増えすぎることで起こる病気です。加齢とともにアミロイドβは増えますが、健康的な状態であれば脳内のマクロファージ細胞がアミロイドβの蓄積を防いでくれます。つまり、LPSを摂取することでマクロファージを活発化させ、アルツハイマー病の予防に効果があるといわれています。 花粉症の予防 花粉症やアレルギー症状は免疫のバランスが崩れることで起こります。LPSが免疫力を保つはたらきを持つマクロファージ細胞を活性化することによって免疫のバランスが整い、花粉症を抑制する効果があったことがわかっています。マウスにスギ花粉を与えて花粉症にする実験で、LPSを与えたときと与えなかった時を比較し、LPSを与えたときは花粉症の症状が出にくくなったことが明らかになりました。このことから、LPSを摂取することで、花粉症を予防、抑制できる効果が期待できます。 肌荒れの予防 LPSは肌荒れを防いだり、炎症を改善するといった効果があります。LPSは、肌の乾燥、刺激やウイルスの侵入を防ぐ役割を持つ「ケラチノサイト」という物質のはたらきを高める効果があります。また、LPSは炎症の原因である「ケモカイン」という物質を分泌する「ランゲルハンス細胞」のはたらきを抑える効果があることがわかっています。これらの結果からLPSは肌荒れの予防に効果が期待できます。 がんの予防 がんは、加齢やストレスで発症率が増加します。がんが加齢やストレスで発生しやすくなる理由の1つに、免疫機能が衰え、マクロファージ細胞などのはたらきが鈍くなることがあげられます。マクロファージ細胞はがん細胞が増加するのを監視し、防ぐはたらきがあるので、LPSでマクロファージ細胞を活性化することでがんになりにくくすることが期待できます。 免疫ビタミン「LPS」が多く含まれる食べ物 海藻類 LPSは海藻類にも多く含まれています。その中でも特にワカメやめかぶに多く含まれていることがわかっています。さらに、海藻類は海の中の養分を吸収して育ち、LPS以外にも豊富な栄養素を含んでいることから「海の野菜」ともいわれています。乾燥した海藻を水で戻す場合、戻し汁を捨てずに調理することでLPSを無駄なく摂取することが出来ます。また、栄養豊富で近年注目のスーパーフードであるユーグレナは、藻の一種なので海藻類と同じようにLPSも多く含まれているのでぜひ摂取してみてください。 穀類 穀類の中でも特に玄米、小麦、蕎麦にLPSが多く含まれています。LPSは穀類の皮や胚芽部分に多く含まれているので、精白米よりも玄米を、小麦なら全粒粉を、蕎麦であれば十割蕎麦を選ぶことがおすすめです。また、穀類を未精製で食べる際に残留農薬が不安な方は、農薬や化学肥料を使用しない自然農法などで栽培されたものを選ぶと良いでしょう。 きのこ類 きのこ類の中ではひらたけやしいたけがにLPSが多く含まれているのでおすすめです。きのこ類はLPS以外にもビタミンや食物繊維が含まれているので免疫力を上げる食べ物として優れています。きのこに含まれているビタミン群は水で煮ると溶け出してしまいます。そのため煮た場合には、スープを一緒に飲むことできのこに含まれるビタミンB群を効率よく摂取することができます。 根菜 LPSは主に土壌に含まれる菌に由来する成分なので、根菜にはLPSが多く含まれています。レンコンやにんじん、ゴボウなどに特に多く含まれています。LPSは根菜の皮に特に豊富に含まれているため、にんじんなどは皮ごと食べるのがおすすめです。 まとめ 免疫ビタミンと呼ばれるLPSはビタミンの定義を全て満たし、免疫力を上げる効果が期待できます。そして、LPSを摂取することでアルツハイマー病、花粉症などさまざまな症状に効果があるといわれています。LPSが多く含まれている穀類、きのこ類、海藻類、根菜を食べて免疫力を上げてみてはいかがでしょうか。

レシピ

寒天と茎わかめの豆苗サラダ

レシピ

彩りわかめとトマトのさっぱり豆腐サラダ(わかめ×トマト・豆腐)

レシピ

黒と紫のビューティーサラダ(ひじき✕紫キャベツ)

シェフのワンポイントアドバイス 作り置きにもぴったりです。