藻活プロジェクト発足会見に集まった参画企業11社の代表者たち
藻活プロジェクト発足会見に集まった参画企業11社の代表者たち
「藻活(もかつ)®プロジェクト」始動!多業種11社連携で藻類の魅力発信― 藻類で整う、あなたの毎日。おいしさと健康で日常をアップデート! ―
 伊那食品工業株式会社、クロレラ工業株式会社、株式会社SARABiO温泉微生物研究所、株式会社サン・クロレラ、株式会社壮関、ニコニコのり株式会社、株式会社ピエトロ、フジッコ株式会社、株式会社丸井グループ、株式会社ユーグレナ、株式会社ラムラの11社は、海藻・微細藻類など、藻類の可能性を拓き、魅力を届ける連携プロジェクト「藻活®※(もかつ)プロジェクト(以下、「本プロジェクト」)」を正式にスタートすることを発表いたします。 ※ 藻活®は株式会社ユーグレナの登録商標です。 藻活®プロジェクトとは  日本は四方を海に囲まれた島国であり、古来より藻類を身近な食文化として多く取り入れてきました。藻類は、日本人の体質に寄り添う食材として重宝され、ライフスタイルが多様化した現代においても、日々の健康管理にその力を発揮します。豊富な食物繊維、ミネラル、必須アミノ酸などを含む藻類は、栄養バランスに優れ、健やかな生活を支える理想的な食材です。健康寿命の延伸や、生活習慣病予防が課題となる今、日々の食生活をさらにアップデートするために、藻類は欠かせない存在と言えます。 藻類は、海藻や微細藻類など多岐にわたり、それぞれが魅力的な特徴を持つ食材です。その多様性と、手軽さから、シーンや目的に合わせて老若男女問わず取り入れることができます。日本の食卓を支え続ける“縁の下の力持ち”である藻類にスポットライトを当て、日々の生活にもう一品藻類を加えることにより、よりいきいきとした毎日を過ごしていただきたい。そんな思いから本プロジェクトがスタートいたしました。 さらに、藻類は、健康の観点以外にも他の食材と比較して単位面積当たりの生産効率が良く、ブルーカーボンとして地球温暖化防止に貢献する自然由来の炭素吸収源でもあります。こうしたサステナブルな素材であることも国内外で注目を集めている理由です。本プロジェクトでは、この藻類の力を活かし、食と健康の分野で新たな価値を創出するために、多業種11社が連携して取り組む産業連携プロジェクトです。 藻活®プロジェクト発表会  12月11日に実施した本プロジェクトの発表会では、司会にフリーアナウンサーの神田愛花様をお迎えし、本プロジェクトの概要について説明いたしました。また、主催企業代表の皆様から多岐に及ぶ藻類の魅力をお伝えいただくトークセッションや、日々のライフスタイルに取り入れやすいレシピ紹介を行い、実際に藻類の魅力を体感していただきました。さらに、藻活®アドバイザーに就任いただいた医師の石原新菜先生から、藻類のおすすめの摂取タイミングや健康効果を高めるポイントについてご紹介いただきました。 <当日ご紹介した藻活レシピ> わかめの白和え たっぷり海苔のせ (わかめ・焼きのり を使用) 寒天と茎わかめの豆苗サラダ  (糸寒天・茎わかめ を使用) 塩昆布とクロレラごはん (昆布・クロレラ を使用) 藻活®プロジェクトの詳細 藻活®情報発信サイト 藻活.jp 藻類の魅力をより身近に感じていただくための情報発信サイトです。日々の生活に役立つ知識や、参画企業が監修した藻類を使ったレシピ紹介など健康的で環境にやさしいライフスタイルを提案します。 藻活®対象製品であることを示す「藻活」マーク 参画企業が今後販売する商品の一部に、藻活マークを掲示いたします。食卓に取り入れることで手軽に藻活ができる製品であることを示し、消費者が安心して選べる目印となります。 藻(も)っと食べよう!様々なシーンでの「#藻活」展開 藻類をもっと楽しく、もっと身近に取り入れていただくために、レストランでの藻活メニュー販売や、小売店と連携したキャンペーンなどを来年以降展開予定です。 26年1月29日より全国のピエトロレストランで提供予定「シーフードと海藻の和風サラダ」  上記に加え、11社の企業連携を活かし、食・健康の分野で新たな価値を創出するさまざまな取り組みを予定しています。 藻活®アドバイザー 石原新菜先生(医師・イシハラクリニック副院長)からのコメント 藻類は食物繊維やミネラルが豊富で、日本人の腸の特徴にとても合った食材です。味噌汁にわかめを加えるだけでも栄養バランスが整いますし、めかぶやもずくなどは手軽に食べられるので、毎日の食卓に取り入れやすいですね。さらに、汁物やスープなど温かい料理との相性も良く、家族みんなで楽しめます。健康寿命の延伸や生活習慣病予防には、こうした食材を習慣にすることが大切です。『藻活®』プロジェクトを通じて、藻類の魅力を広く発信し、皆さまの健やかで温かい暮らしを応援していきたいと思います 藻活®参画企業からのコメント 伊那食品工業株式会社(本社:長野県伊那市、代表取締役社長:塚越英弘)紅藻海藻を原料としてさまざまな寒天を製造しております。海藻由来である寒天の食物繊維の多さ、カロリーが少ない特徴を幅広く知っていただくため、活動してまいります。 クロレラ工業株式会社(本社:福岡県筑後市、代表取締役社長:板波英一郎)クロレラ工業は1964年に創業、緑藻類「クロレラ」を世界で初めて事業化したパイオニアメーカーです。私たちは社是「人類に健康と幸福(しあわせ)を」のもと、本プロジェクトの推進を通じて、食品分野のみならず、水産業や農業など多岐にわたる領域に向けて、九州筑後工場で生産される「CHLORELLA CHIKUGO」を展開して参ります。 株式会社SARABiO温泉微生物研究所(本社:大分県別府市、代表取締役社長:濱田拓也)弊社は“温泉藻類RG92”の研究を通じて、藻類が持つ免疫・美容・健康領域での可能性を追求してまいりました。本プロジェクトを通じ、多様な藻類の魅力が生活の中でより身近になり、日本の健康寿命向上と環境負荷低減に貢献できることを大変嬉しく思います。 株式会社サン・クロレラ(本社:京都府京都市、代表取締役社長:中山太)11社共同でスタートする本プロジェクトを通じて藻類の可能性や魅力を発信し、より多くの方に藻類をより身近に、もっと楽しく日常の生活に取り入れて頂きたいです。Chlorella empowers the world one tablet at a time.株式会社壮関(本社:栃木県矢板市、代表取締役 社長執行役員:板山 健一)海藻の持つ力を未来の食文化へつなぐ挑戦として、本プロジェクトに参画できることを大変光栄に思います。「茎わかめ」をはじめとした素材菓子の提案を通じて、豊かな食の選択肢を社会に広げてまいります。 ニコニコのり株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:白羽清正)笑顔の食卓文化のスローガンの下、創業以来高品質商品「極」を中心に食卓においしさの追及を実施してまいりました。海苔はビタミン・ミネラル他、たくさんの栄養素と日本人にも馴染みの深い旨味成分をたっぷり含んでいます。本プロジェクトの活動を通じ、これまで以上に海苔の魅力をお伝え出来ればと思います。 株式会社ピエトロ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:高橋泰行)創業時から海藻サラダが人気メニューであった当社として、本プロジェクトに参画できることを大変光栄に感じております。海藻は日本人ならではの食文化であり、ドレッシングとの相性も非常に良い食材です。「海藻の新しい食べ方」を通じて、皆様の健康と海を守る取り組みに貢献してまいります。 フジッコ株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役 社長執行役員:福井正一)当社は昆布と豆を通じて「おいしさと健康」を届けてきました。本プロジェクトへの参画により、藻類の価値を広げ、持続可能な食文化を共創します。健康・環境・未来をつなぐ藻活を、みなさまに身近な習慣として提案してまいります。 株式会社丸井グループ(本社:東京都中野区、代表取締役社長:青井浩)丸井グループは 「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」ことをミッションに掲げています。このミッションの実現に向けて、 これからの世界において主役となる将来世代や共感していただける現世代との共創を加速してまいります。株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)ユーグレナ社のパーパス『人と地球を健康にする』を、本プロジェクトにご参画の皆様とともに実現できることは大きな喜びです。藻類の魅力と可能性をさらに広げ、新しい価値を社会に届けてまいります。株式会社ラムラ(本社:東京都中央区、代表取締役:村川明)ラムラは『食は文化であり、楽しむことが文化である』をモットーに、料理やサービス技術の向上に日々研鑽して参ります。素材の持ち味を大切にし、ヘルシーな日本の『食文化』を世界に広め、世界の人々の『健康』『安全』『安心』に寄与していきます
藻活とは
藻類の種類:大型藻類・微細藻類 藻類は、「わかめ」や「昆布」「もずく」のようないわゆる海藻などの大型藻類と、ユーグレナ・クロレラなどの微細藻類に分類され、それぞれ異なる栄養特性と健康効果を持っています。ここでは「そもそも藻類とは何か」「どのような種類があるのか」を解説します。藻類とは、光合成を行う生物の中で、コケ植物やシダ植物、種子植物など陸上植物以外の生物の総称です。藻類には大きく分けて「大型藻類」「微細藻類」の2種類があります。 大型藻類とは 大型藻類とは、「わかめ」や「昆布」「もずく」などの海藻のように、肉眼で見ることのできる藻類です。 微細藻類とは 一方、微細藻類とは、1マイクロメートルから1ミリメートル程度の非常に小さな藻類で「ユーグレナ」「クロレラ」など健康食品として利用されることが多い藻類です。 日本の藻活・海外の藻活 藻活は近年、日本だけでなく世界中で注目されています。 そこで、日本と世界における藻活事情について細かく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 日本 まずは、日本の藻活事情についてみていきましょう。 日本の海藻食の歴史 国内外で注目を浴びている藻活ですが、日本では古くから海藻食の文化があったことをご存じでしょうか。わかめは縄文時代(紀元前6,000年~300年)から食べ始められたともいわれており、青森県にある亀ヶ岡遺跡から縄文土器と一緒に発見されています。また、720年に編纂(へんさん)された日本書紀にも海藻が登場しており、日本人の食文化に古くから根付いていたことがわかります。 日本人特有の腸内細菌 2010年4月8日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」によると、日本人には特有の腸内細菌があると発表されています。この腸内細菌は、ノリなどのアマノリ属の海藻に含まれる「多糖類」を分解できる特別な能力を持っています。論文の内容から、日本人は昔から海藻を食べる文化があるため、腸内細菌が進化して、海藻の成分を効率よく分解できるようになったと考えられます。 出典:ネイチャー(Nature) 藻の健康効果 次は、藻の健康効果について迫ります。藻類に共通する特徴は「食物繊維の豊富さ」です。食物繊維が豊富でありプレバイオティクス※1としての役割を担うことに加え、様々な機能性について研究が進んでいます。また、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素を豊富に含んでいることも大きな特徴の一つでしょう。 微細藻類 微細藻類に期待できる健康効果は次のとおりです。 ユーグレナ 59種類の豊富な栄養素、免疫バランス調整、睡眠の質の改善ユーグレナには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、私たちに必要な59種類の豊富な栄養素が含まれていることに加え、ユーグレナ類特有の食物繊維(β-1,3-グルカン)であるパラミロンを持っています。摂取による便通改善だけでなく、免疫バランス調整や睡眠の質の改善に効果が期待できます。また、光合成をするために自ら光のある方向に動くことができるという動物のような性質を持っています。それゆえに、動物性と植物性の両方の栄養素が含まれていたり、植物のような細胞壁がなく、細胞膜に覆われていることで消化率が高かったりと、面白い特徴を持つのもユーグレナの魅力です。 クロレラ 豊富な栄養素、デトックス、生活習慣病対策クロレラには、タンパク質が豊富に含まれているため、必須アミノ酸をバランスよく摂取できます。他にもビタミンDをはじめとする豊富なビタミン、ミネラル、カロテノイド、不飽和脂肪酸、葉緑素(クロロフィル)など豊富な種類の栄養素を持っており、長らく「野菜代替素材」として注目されていましたが、近年では学術研究が大きく進展し、デトックス(重金属、ダイオキシン、農薬、カビ毒などの排出を促進するなど)、生活習慣病の症状緩和、抗酸化/抗炎症、免疫賦活などのカテゴリーで研究が進められています。 スピルリナ 高たんぱく、抗酸化作用スピルリナは、タンパク質が60~70%と非常に高く、必須アミノ酸を豊富に含んでいます。ビタミンE、B1、B2、B3、B9(葉酸)などのビタミン、フィコシアニン(青色色素)やβカロテンを含み、抗酸化作用を持つ成分が多いです。 オーランチオキトリウム 血液サラサラ、脳の活性化、血圧の低下オーランチオキトリウムには、血液をサラサラにし、脳を活性化させる効果が期待できるDHAが、重量あたりで青魚より豊富に含まれています。魚類も人間と同様、体内でDHAを生産することはできないため、オーランチオキトリウムのような藻類から摂取しています。世界的な人口増加、気候変動の影響による魚介類資源の減少が懸念されているなかで、新たなDHAの供給源としての期待も高まっています。また、近年オーランチオキトリウムには血圧を低下させる作用があるという研究結果が報告されており、生活習慣病の予防にも役立ってくれるでしょう。 大型藻類(海藻) 次は、海藻などの大型藻類が持つ健康効果も見ていきましょう。 わかめ 食後血中脂質上昇抑制、食後血糖値上昇抑制、便通改善、免疫調整わかめは、フコイダンやフコキサンチン、ラミナリン、ヨウ素、鉄、ビタミンEなどを含み、食後の脂質と血糖値の上昇を抑制する効果が期待できます。また、わかめを食べることによって腸内環境を整えるビフィズス菌が増加し、便通の改善にも効果が期待できることから便通改善や生活習慣病予防など健康と美容の両面で役立ってくれるでしょう。わかめの根もと(メカブ)に含まれる水溶性食物繊維「フコイダン」は、免疫力を高める機能があることもわかっています。 昆布 便通改善、抗肥満、豊富なミネラル、むくみ予防昆布は、ラミナリンやフコイダン、アルギン酸などの食物繊維や、身体に必要なミネラルがバランスよく含まれており、便通改善や体の健康維持に効果が期待できます。また、血中中性脂肪の上昇抑制の機能についても研究がされています。さらに、ミネラルの一つ「カリウム」は体内の余分な水分を排出する効果が期待できるため、むくみ予防など美容にも役立ってくれるでしょう。 もずく 免疫調整、抗炎症、抗腫瘍もずくには、フコイダン、カルシウム、マグネシウムなどが含まれます。特に独特のぬめりに含まれるフコイダンは、血液が固まるのを防ぎ、血栓を防止する効果や、コレステロールを低下させる作用などが期待できます。また、100gあたりわずか6キロカロリーと低カロリーでミネラルや食物繊維も豊富であるため、食べすぎ防止や、便通の改善などによって肥満防止にも役立ってくれるでしょう。 ※1 大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることにより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分 ポイント 今日からできる藻活レシピを見る 参考文献 Nutrients 2021, 13, 563. 「Edible Microalgae and Their Bioactive Compounds in the Prevention and Treatment of Metabolic Alterations」 J Appl Phycol (2011) 23:543–597 「Bioactive compounds in seaweed: functional food applications and legislation」 サステナブルな藻 冒頭で解説したとおり、近年、藻類はサステナブルな食材として注目を浴びています。次は、藻がなぜサステナブルなのかについて解説します。 微細藻類 微細藻類がサステナブルな食材といわれる理由は次のとおりです。 生産効率が高い 微細藻類は、増殖速度が速く、水温や窒素、リンなどの条件が整えばすぐに増殖します。単位面積当たりのバイオマス(生産資源)の生産効率は陸上植物に比べると非常に高いです。 農地と競合せずに培養可能 微細藻類は、農地としては利用できない場所でも培養できます。例えば、宇宙空間での培養も研究されており、将来人類が宇宙で生活する際の食材として活躍するかもしれません。 大型藻類(海藻) 次は、海藻などの大型藻類がサステナブルな食材といわれる理由を見ていきましょう。 ブルーカーボン ブルーカーボンとは、沿岸や海洋生態系が光合成によりCO₂を取り込み、その後海底や深海に蓄積される炭素のことです。わかめや昆布といった大型藻類(海藻)は、海水中のCO₂を光合成で吸収し、炭素を自身の体に貯蔵します。そのため、地球温暖化の原因である大気中のCO₂削減につながる可能性が示唆されているのです。 その他、あちこちで活躍する藻類 近年、藻類の魅力に着目した企業が、さまざまなものに藻類を活用しています。例としては「化粧品」「バイオ燃料」「肥料」「飼料」などが挙げられるでしょう。 化粧品 近年、高級ブランドからも藻類を配合したコスメが続々と登場し、注目を集めているその理由として、藻類が配合されたコスメは「肌の免疫細胞を活性化する」「ターンオーバーの促進」「紫外線からの肌ダメージを抑える」などさまざまな機能があるためです。また、化粧品の成分には大量に使用されることで森林の開墾などが進み、大規模な環境破壊などにつながる可能性があると考えられているパーム油が含まれているものもあります。一方、藻類由来の成分は環境への負荷が少なく、サステナビリティ製品としても評価が高いです。 バイオ燃料 藻類が地球環境に優しいバイオ燃料の原料として大注目!バイオ燃料とは、再生可能な生物資源(バイオマス)を原料にした代替燃料をいいます。バイオ燃料は燃焼すると、石油などの化石燃料と同じようにCO₂を排出しますが、原料となる植物の成長過程の中で光合成を行います。光合成によってCO₂を吸収するため、化石燃料と比べて地球に優しい燃料だといわれているのです。特に、微細藻類は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさず持続可能性に優れた原料で、成長速度が速いこと、ヤシ油などの油を多くつくる植物よりも数十倍の油を産生できることから、バイオ燃料の原料として注目されています。 肥料 藻類がお野菜をさらに美味しくするための肥料に!微細藻類は農業においても、土壌改善や肥料の原料の一つとして研究開発が進められています。微細藻類を農地の土に混入させたり、肥料の原料として使ったりすることで作物の生育がよくなるという研究結果も報告されており、今後もさまざまな取り組みによって微細藻類の大きな可能性を発見できるでしょう。事実、過去に当社が行った「ユーグレナを配合した有機化成肥料の効果検証のための栽培テスト」では、ユーグレナを含まない有機化成肥料と比較して、ユーグレナを含む有機化成肥料では野菜(コマツナ、ホウレンソウ)1株あたりの可食部重量の増加が確認されています。 着色料 あの国民的なソーダアイスの色も、実は藻類由来だとか藻類は、天然の着色料として広く利用されており、国民的ソーダアイスの色も藻類由来といわれています。スピルリナ由来のフィコシアニンや、ヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチン、抹茶の緑色の表現に使われるクロレラが代表的で、アイスの他にもさまざまな食品の着色料として使用されています。
海藻で免疫力を上げよう!免疫力を上げる栄養素3選と嬉しい効果2選を紹介!
免疫力を上げる海藻の主な栄養素3選! 海藻には、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が豊富に含まれています。それでは、具体的にどのような栄養素が含まれているのか紹介します。 フコイダン フコイダンはワカメや昆布などに含まれるヌメリ成分です。フコイダンは腸から吸収されにくい性質を持っていて、マクロファージや樹状細胞などの細胞を活性化させます。マクロファージは体内に侵入した有害物質を食べ、細菌を消化・殺菌する免疫細胞です。樹状細胞は有害物質が体内に入り込んだ時に、有害物質を取り込んで感染を他の免疫細胞に知らせる役割のある免疫細胞です。したがって、フコイダンがこれらの免疫細胞を活性化させることで免疫力を上げる効果に期待ができます。 ミネラル 海藻にはカルシウムやマグネシウムをはじめとした多くのミネラルが含まれています。ミネラルとは体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する栄養素です。カルシウムが不足すると、身体は骨を溶かしてカルシウムを血中に取り出します。すると、免疫細胞をはじめとする細胞内にカルシウムが入り込み、普段より免疫細胞が機能しなくなってしまうのです。そのため、カルシウムを摂取することで免疫力を保つことができます。また、マグネシウムは体内のさまざまな代謝を助け、筋肉の収縮や体温・血圧の調整にも役立っています。体温は免疫力と深い関係があり、低体温の場合には免疫力にかかわる細胞の活動が低下してしまいます。なので、マグネシウムをしっかり摂取して、体温を正常な状態に保つことが大切です。 食物繊維 海藻には食物繊維も多く含まれています。食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、主な効果は腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させることです。免疫に関わる細胞の6割以上が腸に存在しているので、腸内環境を整えることは免疫力を上げるために非常に重要です。食物繊維の腸内環境を整える効果から、食物繊維の摂取は免疫力アップにつながるといわれています。さらに、食物繊維は便秘の解消だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。しかし、日本人の通常の食生活では食物繊維を摂りすぎることはほとんどないですが、サプリメントなどで摂りすぎた場合ミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。 海藻に期待できる免疫力を上げる以外の嬉しい効果2選! 海藻に含まれている栄養素は、免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できます。今回は、その中から2つ紹介していきます。 便秘改善 海藻に多く含まれる食物繊維は便通を整えるので、便秘を防ぐうえで欠かせないものです。食物繊維は直接腸のはたらきを刺激するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やしお腹の調子を整えます。また、食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。その両方をバランスよく摂取することが大切ですが、海藻にはそのどちらも含まれています。海藻から食物繊維を摂取することで、便秘の解消に役立てましょう。 美肌効果 便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。そのため、先ほど紹介した食物繊維の効果で腸内環境が改善されると結果的に肌も綺麗に保つことができます。 まとめ 海藻には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。さらに、海藻を食べることで、免疫力を上げる以外に便秘を改善したり、美肌効果など身体に嬉しい効果が見込めます。これを機に、免疫力を上げるために海藻を食べてみてはいかがですか?
塩昆布とクロレラの旨味ごはん|鮮やかな緑色が食欲をそそる栄養満点の藻活おにぎり
塩昆布とクロレラの旨味ごはん|鮮やかな緑色が食欲をそそる栄養満点の藻活おにぎり
塩昆布とクロレラごはん
材料:米、クロレラパウダー、卵、フジッコ ふじっ子塩こんぶ、ピエトロドレッシング グリーン和風しょうゆ
調理時間:15分
難易度:★★☆☆☆
ユーグレナってなに?ユーグレナの特徴や含まれている成分、期待できる効果などを解説!
ユーグレナとは ユーグレナは藻の一種で、豊富な栄養素をバランスよく含んだ自然素材として注目が集まっています。では、そのユーグレナとはどういうものなのか、紹介していきます。 ユーグレナの名前の意味 ユーグレナは、オランダのレーウェンフックによって発見されました。ユーグレナの見た目は、葉緑素による緑色をしていますが、その他の色素によってオレンジ色や赤色をしたものも存在します。目のような形の中に、オレンジや赤の点が存在するために、ラテン語で「美しい(eu)眼(glena)」という意味を持つ「ユーグレナ」と名付けられました。 ユーグレナの特徴 ユーグレナは、和名でミドリムシといい、藻の一種です。ユーグレナとミドリムシは別のものであると考えられがちですが、実は、同じものなのです。ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持ち合わせているという点があげられます。ユーグレナは、植物のように光合成をして栄養分を体内に貯め、動物のように細胞を変形させて動くという性質を持っています。そんなユーグレナには、59種類もの栄養素があり、人間が生きていくために必要な大半の栄養素が含まれています。最近では、ユーグレナが生活習慣病改善や免疫力を保つ効果などに貢献してくれることが研究によって示唆され注目が集まっています。 ユーグレナの歴史 ユーグレナは地球誕生後の原始の地球で初めて誕生した生物の一つです。1660年代にオランダのレーウェンフックによって発見され、その見た目から「美しい眼」という意味である「ユーグレナ」と名付けられました。1970~1990年代にかけて、宇宙開発や医療での研究が進みました。そして、2005年にユーグレナ社が世界初のユーグレナ屋外大量培養に成功しました。さらに、2010年よりミドリムシを原料としたバイオ燃料製造の研究が開始されました。
寒天と茎わかめの豆苗サラダ|ツナと合わせて食べやすい食物繊維たっぷりのヘルシーレシピ
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寒天と茎わかめの豆苗サラダ
材料:伊那食品工業 スープ用寒天(乾燥)、プチトマト、豆苗、Sokan そうかんの茎わかめ 海のピクルス、ベーコン、ピエトロドレッシンググリーン和風しょうゆ、ピエトロパットフッテ フライドオニオン&ナッツ
調理時間:15分
難易度:★★☆☆☆

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藻活とは

藻類の種類:大型藻類・微細藻類 藻類は、「わかめ」や「昆布」「もずく」のようないわゆる海藻などの大型藻類と、ユーグレナ・クロレラなどの微細藻類に分類され、それぞれ異なる栄養特性と健康効果を持っています。ここでは「そもそも藻類とは何か」「どのような種類があるのか」を解説します。藻類とは、光合成を行う生物の中で、コケ植物やシダ植物、種子植物など陸上植物以外の生物の総称です。藻類には大きく分けて「大型藻類」「微細藻類」の2種類があります。 大型藻類とは 大型藻類とは、「わかめ」や「昆布」「もずく」などの海藻のように、肉眼で見ることのできる藻類です。 微細藻類とは 一方、微細藻類とは、1マイクロメートルから1ミリメートル程度の非常に小さな藻類で「ユーグレナ」「クロレラ」など健康食品として利用されることが多い藻類です。 日本の藻活・海外の藻活 藻活は近年、日本だけでなく世界中で注目されています。 そこで、日本と世界における藻活事情について細かく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 日本 まずは、日本の藻活事情についてみていきましょう。 日本の海藻食の歴史 国内外で注目を浴びている藻活ですが、日本では古くから海藻食の文化があったことをご存じでしょうか。わかめは縄文時代(紀元前6,000年~300年)から食べ始められたともいわれており、青森県にある亀ヶ岡遺跡から縄文土器と一緒に発見されています。また、720年に編纂(へんさん)された日本書紀にも海藻が登場しており、日本人の食文化に古くから根付いていたことがわかります。 日本人特有の腸内細菌 2010年4月8日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」によると、日本人には特有の腸内細菌があると発表されています。この腸内細菌は、ノリなどのアマノリ属の海藻に含まれる「多糖類」を分解できる特別な能力を持っています。論文の内容から、日本人は昔から海藻を食べる文化があるため、腸内細菌が進化して、海藻の成分を効率よく分解できるようになったと考えられます。 出典:ネイチャー(Nature) 藻の健康効果 次は、藻の健康効果について迫ります。藻類に共通する特徴は「食物繊維の豊富さ」です。食物繊維が豊富でありプレバイオティクス※1としての役割を担うことに加え、様々な機能性について研究が進んでいます。また、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素を豊富に含んでいることも大きな特徴の一つでしょう。 微細藻類 微細藻類に期待できる健康効果は次のとおりです。 ユーグレナ 59種類の豊富な栄養素、免疫バランス調整、睡眠の質の改善ユーグレナには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、私たちに必要な59種類の豊富な栄養素が含まれていることに加え、ユーグレナ類特有の食物繊維(β-1,3-グルカン)であるパラミロンを持っています。摂取による便通改善だけでなく、免疫バランス調整や睡眠の質の改善に効果が期待できます。また、光合成をするために自ら光のある方向に動くことができるという動物のような性質を持っています。それゆえに、動物性と植物性の両方の栄養素が含まれていたり、植物のような細胞壁がなく、細胞膜に覆われていることで消化率が高かったりと、面白い特徴を持つのもユーグレナの魅力です。 クロレラ 豊富な栄養素、デトックス、生活習慣病対策クロレラには、タンパク質が豊富に含まれているため、必須アミノ酸をバランスよく摂取できます。他にもビタミンDをはじめとする豊富なビタミン、ミネラル、カロテノイド、不飽和脂肪酸、葉緑素(クロロフィル)など豊富な種類の栄養素を持っており、長らく「野菜代替素材」として注目されていましたが、近年では学術研究が大きく進展し、デトックス(重金属、ダイオキシン、農薬、カビ毒などの排出を促進するなど)、生活習慣病の症状緩和、抗酸化/抗炎症、免疫賦活などのカテゴリーで研究が進められています。 スピルリナ 高たんぱく、抗酸化作用スピルリナは、タンパク質が60~70%と非常に高く、必須アミノ酸を豊富に含んでいます。ビタミンE、B1、B2、B3、B9(葉酸)などのビタミン、フィコシアニン(青色色素)やβカロテンを含み、抗酸化作用を持つ成分が多いです。 オーランチオキトリウム 血液サラサラ、脳の活性化、血圧の低下オーランチオキトリウムには、血液をサラサラにし、脳を活性化させる効果が期待できるDHAが、重量あたりで青魚より豊富に含まれています。魚類も人間と同様、体内でDHAを生産することはできないため、オーランチオキトリウムのような藻類から摂取しています。世界的な人口増加、気候変動の影響による魚介類資源の減少が懸念されているなかで、新たなDHAの供給源としての期待も高まっています。また、近年オーランチオキトリウムには血圧を低下させる作用があるという研究結果が報告されており、生活習慣病の予防にも役立ってくれるでしょう。 大型藻類(海藻) 次は、海藻などの大型藻類が持つ健康効果も見ていきましょう。 わかめ 食後血中脂質上昇抑制、食後血糖値上昇抑制、便通改善、免疫調整わかめは、フコイダンやフコキサンチン、ラミナリン、ヨウ素、鉄、ビタミンEなどを含み、食後の脂質と血糖値の上昇を抑制する効果が期待できます。また、わかめを食べることによって腸内環境を整えるビフィズス菌が増加し、便通の改善にも効果が期待できることから便通改善や生活習慣病予防など健康と美容の両面で役立ってくれるでしょう。わかめの根もと(メカブ)に含まれる水溶性食物繊維「フコイダン」は、免疫力を高める機能があることもわかっています。 昆布 便通改善、抗肥満、豊富なミネラル、むくみ予防昆布は、ラミナリンやフコイダン、アルギン酸などの食物繊維や、身体に必要なミネラルがバランスよく含まれており、便通改善や体の健康維持に効果が期待できます。また、血中中性脂肪の上昇抑制の機能についても研究がされています。さらに、ミネラルの一つ「カリウム」は体内の余分な水分を排出する効果が期待できるため、むくみ予防など美容にも役立ってくれるでしょう。 もずく 免疫調整、抗炎症、抗腫瘍もずくには、フコイダン、カルシウム、マグネシウムなどが含まれます。特に独特のぬめりに含まれるフコイダンは、血液が固まるのを防ぎ、血栓を防止する効果や、コレステロールを低下させる作用などが期待できます。また、100gあたりわずか6キロカロリーと低カロリーでミネラルや食物繊維も豊富であるため、食べすぎ防止や、便通の改善などによって肥満防止にも役立ってくれるでしょう。 ※1 大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることにより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分 ポイント 今日からできる藻活レシピを見る 参考文献 Nutrients 2021, 13, 563. 「Edible Microalgae and Their Bioactive Compounds in the Prevention and Treatment of Metabolic Alterations」 J Appl Phycol (2011) 23:543–597 「Bioactive compounds in seaweed: functional food applications and legislation」 サステナブルな藻 冒頭で解説したとおり、近年、藻類はサステナブルな食材として注目を浴びています。次は、藻がなぜサステナブルなのかについて解説します。 微細藻類 微細藻類がサステナブルな食材といわれる理由は次のとおりです。 生産効率が高い 微細藻類は、増殖速度が速く、水温や窒素、リンなどの条件が整えばすぐに増殖します。単位面積当たりのバイオマス(生産資源)の生産効率は陸上植物に比べると非常に高いです。 農地と競合せずに培養可能 微細藻類は、農地としては利用できない場所でも培養できます。例えば、宇宙空間での培養も研究されており、将来人類が宇宙で生活する際の食材として活躍するかもしれません。 大型藻類(海藻) 次は、海藻などの大型藻類がサステナブルな食材といわれる理由を見ていきましょう。 ブルーカーボン ブルーカーボンとは、沿岸や海洋生態系が光合成によりCO₂を取り込み、その後海底や深海に蓄積される炭素のことです。わかめや昆布といった大型藻類(海藻)は、海水中のCO₂を光合成で吸収し、炭素を自身の体に貯蔵します。そのため、地球温暖化の原因である大気中のCO₂削減につながる可能性が示唆されているのです。 その他、あちこちで活躍する藻類 近年、藻類の魅力に着目した企業が、さまざまなものに藻類を活用しています。例としては「化粧品」「バイオ燃料」「肥料」「飼料」などが挙げられるでしょう。 化粧品 近年、高級ブランドからも藻類を配合したコスメが続々と登場し、注目を集めているその理由として、藻類が配合されたコスメは「肌の免疫細胞を活性化する」「ターンオーバーの促進」「紫外線からの肌ダメージを抑える」などさまざまな機能があるためです。また、化粧品の成分には大量に使用されることで森林の開墾などが進み、大規模な環境破壊などにつながる可能性があると考えられているパーム油が含まれているものもあります。一方、藻類由来の成分は環境への負荷が少なく、サステナビリティ製品としても評価が高いです。 バイオ燃料 藻類が地球環境に優しいバイオ燃料の原料として大注目!バイオ燃料とは、再生可能な生物資源(バイオマス)を原料にした代替燃料をいいます。バイオ燃料は燃焼すると、石油などの化石燃料と同じようにCO₂を排出しますが、原料となる植物の成長過程の中で光合成を行います。光合成によってCO₂を吸収するため、化石燃料と比べて地球に優しい燃料だといわれているのです。特に、微細藻類は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさず持続可能性に優れた原料で、成長速度が速いこと、ヤシ油などの油を多くつくる植物よりも数十倍の油を産生できることから、バイオ燃料の原料として注目されています。 肥料 藻類がお野菜をさらに美味しくするための肥料に!微細藻類は農業においても、土壌改善や肥料の原料の一つとして研究開発が進められています。微細藻類を農地の土に混入させたり、肥料の原料として使ったりすることで作物の生育がよくなるという研究結果も報告されており、今後もさまざまな取り組みによって微細藻類の大きな可能性を発見できるでしょう。事実、過去に当社が行った「ユーグレナを配合した有機化成肥料の効果検証のための栽培テスト」では、ユーグレナを含まない有機化成肥料と比較して、ユーグレナを含む有機化成肥料では野菜(コマツナ、ホウレンソウ)1株あたりの可食部重量の増加が確認されています。 着色料 あの国民的なソーダアイスの色も、実は藻類由来だとか藻類は、天然の着色料として広く利用されており、国民的ソーダアイスの色も藻類由来といわれています。スピルリナ由来のフィコシアニンや、ヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチン、抹茶の緑色の表現に使われるクロレラが代表的で、アイスの他にもさまざまな食品の着色料として使用されています。

藻活プロジェクト発足会見に集まった参画企業11社の代表者たち
企業

「藻活(もかつ)®プロジェクト」始動!多業種11社連携で藻類の魅力発信― 藻類で整う、あなたの毎日。おいしさと健康で日常をアップデート! ―

 伊那食品工業株式会社、クロレラ工業株式会社、株式会社SARABiO温泉微生物研究所、株式会社サン・クロレラ、株式会社壮関、ニコニコのり株式会社、株式会社ピエトロ、フジッコ株式会社、株式会社丸井グループ、株式会社ユーグレナ、株式会社ラムラの11社は、海藻・微細藻類など、藻類の可能性を拓き、魅力を届ける連携プロジェクト「藻活®※(もかつ)プロジェクト(以下、「本プロジェクト」)」を正式にスタートすることを発表いたします。 ※ 藻活®は株式会社ユーグレナの登録商標です。 藻活®プロジェクトとは  日本は四方を海に囲まれた島国であり、古来より藻類を身近な食文化として多く取り入れてきました。藻類は、日本人の体質に寄り添う食材として重宝され、ライフスタイルが多様化した現代においても、日々の健康管理にその力を発揮します。豊富な食物繊維、ミネラル、必須アミノ酸などを含む藻類は、栄養バランスに優れ、健やかな生活を支える理想的な食材です。健康寿命の延伸や、生活習慣病予防が課題となる今、日々の食生活をさらにアップデートするために、藻類は欠かせない存在と言えます。 藻類は、海藻や微細藻類など多岐にわたり、それぞれが魅力的な特徴を持つ食材です。その多様性と、手軽さから、シーンや目的に合わせて老若男女問わず取り入れることができます。日本の食卓を支え続ける“縁の下の力持ち”である藻類にスポットライトを当て、日々の生活にもう一品藻類を加えることにより、よりいきいきとした毎日を過ごしていただきたい。そんな思いから本プロジェクトがスタートいたしました。 さらに、藻類は、健康の観点以外にも他の食材と比較して単位面積当たりの生産効率が良く、ブルーカーボンとして地球温暖化防止に貢献する自然由来の炭素吸収源でもあります。こうしたサステナブルな素材であることも国内外で注目を集めている理由です。本プロジェクトでは、この藻類の力を活かし、食と健康の分野で新たな価値を創出するために、多業種11社が連携して取り組む産業連携プロジェクトです。 藻活®プロジェクト発表会  12月11日に実施した本プロジェクトの発表会では、司会にフリーアナウンサーの神田愛花様をお迎えし、本プロジェクトの概要について説明いたしました。また、主催企業代表の皆様から多岐に及ぶ藻類の魅力をお伝えいただくトークセッションや、日々のライフスタイルに取り入れやすいレシピ紹介を行い、実際に藻類の魅力を体感していただきました。さらに、藻活®アドバイザーに就任いただいた医師の石原新菜先生から、藻類のおすすめの摂取タイミングや健康効果を高めるポイントについてご紹介いただきました。 <当日ご紹介した藻活レシピ> わかめの白和え たっぷり海苔のせ (わかめ・焼きのり を使用) 寒天と茎わかめの豆苗サラダ  (糸寒天・茎わかめ を使用) 塩昆布とクロレラごはん (昆布・クロレラ を使用) 藻活®プロジェクトの詳細 藻活®情報発信サイト 藻活.jp 藻類の魅力をより身近に感じていただくための情報発信サイトです。日々の生活に役立つ知識や、参画企業が監修した藻類を使ったレシピ紹介など健康的で環境にやさしいライフスタイルを提案します。 藻活®対象製品であることを示す「藻活」マーク 参画企業が今後販売する商品の一部に、藻活マークを掲示いたします。食卓に取り入れることで手軽に藻活ができる製品であることを示し、消費者が安心して選べる目印となります。 藻(も)っと食べよう!様々なシーンでの「#藻活」展開 藻類をもっと楽しく、もっと身近に取り入れていただくために、レストランでの藻活メニュー販売や、小売店と連携したキャンペーンなどを来年以降展開予定です。 26年1月29日より全国のピエトロレストランで提供予定「シーフードと海藻の和風サラダ」  上記に加え、11社の企業連携を活かし、食・健康の分野で新たな価値を創出するさまざまな取り組みを予定しています。 藻活®アドバイザー 石原新菜先生(医師・イシハラクリニック副院長)からのコメント 藻類は食物繊維やミネラルが豊富で、日本人の腸の特徴にとても合った食材です。味噌汁にわかめを加えるだけでも栄養バランスが整いますし、めかぶやもずくなどは手軽に食べられるので、毎日の食卓に取り入れやすいですね。さらに、汁物やスープなど温かい料理との相性も良く、家族みんなで楽しめます。健康寿命の延伸や生活習慣病予防には、こうした食材を習慣にすることが大切です。『藻活®』プロジェクトを通じて、藻類の魅力を広く発信し、皆さまの健やかで温かい暮らしを応援していきたいと思います 藻活®参画企業からのコメント 伊那食品工業株式会社(本社:長野県伊那市、代表取締役社長:塚越英弘)紅藻海藻を原料としてさまざまな寒天を製造しております。海藻由来である寒天の食物繊維の多さ、カロリーが少ない特徴を幅広く知っていただくため、活動してまいります。 クロレラ工業株式会社(本社:福岡県筑後市、代表取締役社長:板波英一郎)クロレラ工業は1964年に創業、緑藻類「クロレラ」を世界で初めて事業化したパイオニアメーカーです。私たちは社是「人類に健康と幸福(しあわせ)を」のもと、本プロジェクトの推進を通じて、食品分野のみならず、水産業や農業など多岐にわたる領域に向けて、九州筑後工場で生産される「CHLORELLA CHIKUGO」を展開して参ります。 株式会社SARABiO温泉微生物研究所(本社:大分県別府市、代表取締役社長:濱田拓也)弊社は“温泉藻類RG92”の研究を通じて、藻類が持つ免疫・美容・健康領域での可能性を追求してまいりました。本プロジェクトを通じ、多様な藻類の魅力が生活の中でより身近になり、日本の健康寿命向上と環境負荷低減に貢献できることを大変嬉しく思います。 株式会社サン・クロレラ(本社:京都府京都市、代表取締役社長:中山太)11社共同でスタートする本プロジェクトを通じて藻類の可能性や魅力を発信し、より多くの方に藻類をより身近に、もっと楽しく日常の生活に取り入れて頂きたいです。Chlorella empowers the world one tablet at a time.株式会社壮関(本社:栃木県矢板市、代表取締役 社長執行役員:板山 健一)海藻の持つ力を未来の食文化へつなぐ挑戦として、本プロジェクトに参画できることを大変光栄に思います。「茎わかめ」をはじめとした素材菓子の提案を通じて、豊かな食の選択肢を社会に広げてまいります。 ニコニコのり株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:白羽清正)笑顔の食卓文化のスローガンの下、創業以来高品質商品「極」を中心に食卓においしさの追及を実施してまいりました。海苔はビタミン・ミネラル他、たくさんの栄養素と日本人にも馴染みの深い旨味成分をたっぷり含んでいます。本プロジェクトの活動を通じ、これまで以上に海苔の魅力をお伝え出来ればと思います。 株式会社ピエトロ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:高橋泰行)創業時から海藻サラダが人気メニューであった当社として、本プロジェクトに参画できることを大変光栄に感じております。海藻は日本人ならではの食文化であり、ドレッシングとの相性も非常に良い食材です。「海藻の新しい食べ方」を通じて、皆様の健康と海を守る取り組みに貢献してまいります。 フジッコ株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役 社長執行役員:福井正一)当社は昆布と豆を通じて「おいしさと健康」を届けてきました。本プロジェクトへの参画により、藻類の価値を広げ、持続可能な食文化を共創します。健康・環境・未来をつなぐ藻活を、みなさまに身近な習慣として提案してまいります。 株式会社丸井グループ(本社:東京都中野区、代表取締役社長:青井浩)丸井グループは 「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」ことをミッションに掲げています。このミッションの実現に向けて、 これからの世界において主役となる将来世代や共感していただける現世代との共創を加速してまいります。株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)ユーグレナ社のパーパス『人と地球を健康にする』を、本プロジェクトにご参画の皆様とともに実現できることは大きな喜びです。藻類の魅力と可能性をさらに広げ、新しい価値を社会に届けてまいります。株式会社ラムラ(本社:東京都中央区、代表取締役:村川明)ラムラは『食は文化であり、楽しむことが文化である』をモットーに、料理やサービス技術の向上に日々研鑽して参ります。素材の持ち味を大切にし、ヘルシーな日本の『食文化』を世界に広め、世界の人々の『健康』『安全』『安心』に寄与していきます

コラム

海藻で免疫力を上げよう!免疫力を上げる栄養素3選と嬉しい効果2選を紹介!

免疫力を上げる海藻の主な栄養素3選! 海藻には、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が豊富に含まれています。それでは、具体的にどのような栄養素が含まれているのか紹介します。 フコイダン フコイダンはワカメや昆布などに含まれるヌメリ成分です。フコイダンは腸から吸収されにくい性質を持っていて、マクロファージや樹状細胞などの細胞を活性化させます。マクロファージは体内に侵入した有害物質を食べ、細菌を消化・殺菌する免疫細胞です。樹状細胞は有害物質が体内に入り込んだ時に、有害物質を取り込んで感染を他の免疫細胞に知らせる役割のある免疫細胞です。したがって、フコイダンがこれらの免疫細胞を活性化させることで免疫力を上げる効果に期待ができます。 ミネラル 海藻にはカルシウムやマグネシウムをはじめとした多くのミネラルが含まれています。ミネラルとは体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する栄養素です。カルシウムが不足すると、身体は骨を溶かしてカルシウムを血中に取り出します。すると、免疫細胞をはじめとする細胞内にカルシウムが入り込み、普段より免疫細胞が機能しなくなってしまうのです。そのため、カルシウムを摂取することで免疫力を保つことができます。また、マグネシウムは体内のさまざまな代謝を助け、筋肉の収縮や体温・血圧の調整にも役立っています。体温は免疫力と深い関係があり、低体温の場合には免疫力にかかわる細胞の活動が低下してしまいます。なので、マグネシウムをしっかり摂取して、体温を正常な状態に保つことが大切です。 食物繊維 海藻には食物繊維も多く含まれています。食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、主な効果は腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させることです。免疫に関わる細胞の6割以上が腸に存在しているので、腸内環境を整えることは免疫力を上げるために非常に重要です。食物繊維の腸内環境を整える効果から、食物繊維の摂取は免疫力アップにつながるといわれています。さらに、食物繊維は便秘の解消だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。しかし、日本人の通常の食生活では食物繊維を摂りすぎることはほとんどないですが、サプリメントなどで摂りすぎた場合ミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。 海藻に期待できる免疫力を上げる以外の嬉しい効果2選! 海藻に含まれている栄養素は、免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できます。今回は、その中から2つ紹介していきます。 便秘改善 海藻に多く含まれる食物繊維は便通を整えるので、便秘を防ぐうえで欠かせないものです。食物繊維は直接腸のはたらきを刺激するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やしお腹の調子を整えます。また、食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。その両方をバランスよく摂取することが大切ですが、海藻にはそのどちらも含まれています。海藻から食物繊維を摂取することで、便秘の解消に役立てましょう。 美肌効果 便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。そのため、先ほど紹介した食物繊維の効果で腸内環境が改善されると結果的に肌も綺麗に保つことができます。 まとめ 海藻には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。さらに、海藻を食べることで、免疫力を上げる以外に便秘を改善したり、美肌効果など身体に嬉しい効果が見込めます。これを機に、免疫力を上げるために海藻を食べてみてはいかがですか?

わかめの白あえ たっぷり海苔のせ|豆腐と海藻を使ったヘルシーな藻活レシピ
レシピわかめ海苔

わかめの白あえ たっぷり海苔のせ

材料:絹豆腐、伊那食品工業 三陸産わかめ、にんじん、ニコニコのり 焼極10枚、ピエトロドレッシンググリーン和風しょうゆ

調理時間:15分

難易度:★★☆☆☆

コラム

ユーグレナ、クロレラとスピルリナについて解説!

ユーグレナとクロレラとスピルリナ ユーグレナとクロレラとスピルリナは、藻の仲間です。それでは、それぞれが持つ特徴について説明していきます。 ユーグレナとは ユーグレナは和名をミドリムシといい、わかめや昆布などと同じ藻の仲間です。ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持ち合わせているという点があげられます。具体的には、ユーグレナは、植物のように光合成をして栄養分を体内に貯め、動物のように細胞を変形させて動くという性質を持っています。体長は髪の毛の太さよりもやや細い約0.05mmで、顕微鏡を使わなければその姿をみることはできません。ですが、小さい身体にも関わらずユーグレナには、バランスよく栄養素が含まれています。ユーグレナには、59種類もの栄養素があり、人間が生きていくために必要な大半の栄養素が含まれているスーパーフードです。 クロレラ クロレラの誕生は、約20億年前だと考えられています。クロレラは、地球の生命の原点である単細胞生物で植物性プランクトンの一種です。顕微鏡でやっとみえるほどの大きさで、直径3~8μm(ミクロン)でほぼ球形をしており、湖や河川に生息し、光合成によって生長します。クロレラの特徴は、光合成能力の高さと強い繁殖力です。人間や動植物の細胞が2分裂しながら増えるのに対し、クロレラは20時間で4分裂という驚異的なスピードで細胞分裂を繰り返します。緑黄色野菜を上回る葉緑素と繊維質を含有しており、栄養バランスに富んだ豊かな生命力が魅力です。 スピルリナ スピルリナは35億年前に地球上に誕生したとされ、マヤ文明の時代から人々の貴重な栄養源の1つとして食されてきた多細胞生物で藍藻類の一種です。全長0.3~0.5mmの螺旋状の微細藻類で、高温・アルカリ性で生存するとされています。豊富な栄養素を含んだスーパーフードとして、国連機関やNASAからも注目をされている植物です。含有する栄養素の中でも、重量の55~70%を占めるたんぱく質と高い抗酸化力を示す葉緑素やフィコシアニンという色素を持つという特徴を持っています。 ユーグレナとクロレラとスピルリナの違い ユーグレナとクロレラ、スピルリナには、それぞれ異なった特徴があります。それぞれの栄養素、消化効率、特有成分についてみていきましょう。 栄養素 ユーグレナは、59種の栄養素がアミノ酸・ビタミン・ミネラル・不飽和脂肪酸などをバランスよく含んでいます。クロレラは、構成成分の半分はたんぱく質でできており、必須アミノ酸・ビタミン・ミネラル・葉酸などを含んでいます。スピルリナはアミノ酸バランスに優れ、たんぱく質や食物繊維も豊富で、さらにクロロフィルやカロテノイド、フィコシアニンなどの植物性色素も含んでいます。どれもさまざまな栄養素を含んでいますが、含んでいる栄養素の量や内容に違いがあるので、それぞれの特徴をまず知ることが大切だといえます。 消化効率 本来、細胞を守るために細胞壁と呼ばれるものが細胞の一番外側に存在します。しかし、ユーグレナとスピルリナにはその細胞を守るための細胞壁が存在しません。この細胞壁の有無が、それぞれの消化効率に大きく関係しているのです。厚く硬い細胞壁を持つクロレラに対して、細胞壁を持たないユーグレナとスピルリナの方が効率よく消化することができます。消化効率が良いと、それだけ体内に吸収されやすいという利点があります。 特有成分 ユーグレナの独自成分である「パラミロン」は、食物繊維と似たようなはたらきをし、さまざまな健康効果が期待されています。クロレラは「C・G・F(クロレラ・グロス・ファクター)」というクロレラ成長因子を含んでおり、成長を促進し、繁殖力に優れています。スピルリナだけの特有成分である「フィコシアニン」は、ポリフェノールの一種で抗酸化作用や免疫力を上げる効果が期待できます。 藻類に期待される免疫機能を高める効果 ここ最近、藻類は人の身体に健康効果に期待できると注目が集まっています。健康効果の中でも特に免疫機能を高める効果が期待されています。 ユーグレナに期待される効果 ユーグレナに含まれている独自成分のパラミロンには、免疫と密接に関係する腸内環境を整える役割に期待ができます。パラミロンのはたらきにより、腸内フローラのバランスを調整し、免疫細胞や神経細胞に作用することが研究結果より示唆されているのです。免疫力が上がることで、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギーの症状が緩和することも期待できます。他にも高血圧や生活習慣病、糖尿病といった疾患など、ユーグレナはさまざまな健康効果が期待され、注目が集まっています。 クロレラに期待される効果 クロレラに含まれるDNAやRNAといった核酸による免疫反応の活性化が、ウイルスや細菌などの病原体に対する生体防御反応を高めてくれる可能性があるといわれています。また、クロレラを摂取することで生活習慣病の改善効果にも期待ができます。ある研究で高血圧患者23人を対象とし、6か月間クロレラを摂取したグループと摂取していないグループに分け、血圧を測定する実験を行いました。その結果、クロレラを摂取することで軽症の高血圧症の改善に有効であることが示唆されたのです。 スピルリナに期待される効果 スピルリナは全身性免疫系を強化できるということに期待されています。たとえば、新しい血液細胞を産生する体内性能を高めることや免疫グロブリンの量を増加させる効果に期待されています。またスピルリナの特有成分であるフィコシアニンという色素には、抗酸化作用や免疫力アップの効果が期待されています。現在スピルリナもユーグレナやクロレラにように健康効果が期待され、注目が集まっています。 まとめ ユーグレナとクロレラとスピルリナは、どれも藻の仲間です。それぞれに異なる特徴があり、含んでいる栄養素の内容や量は同じではありません。どれも豊富な栄養素と特有成分を保持しており、それらが免疫機能をアップさせ、健康的な身体づくりに役立つ可能性があるといわれています。

コラム

ダイエットと腸内環境の関係って?腸内環境を整える方法も解説!

ダイエットと腸内環境の関係 太りやすい人と太りにくい人の違いには、腸内環境が大きく関わっています。体型を維持し、太りにくい身体になるためには腸内環境を整えることが大切です。あるマウスを使った研究で、太ったマウスの腸内細菌を移植したマウスと、痩せたマウスの腸内細菌を移植したマウスの体脂肪の変化を計測しました。すると、太ったマウスの腸内細菌を移植したマウスの方が体脂肪が増加しました。つまりこの研究によって、腸内細菌が肥満に関わっていることが示唆されたのです。腸内細菌には大きく分けて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があり、その中で、善玉菌の数が悪玉菌の数よりも多いと腸内環境が良いといわれています。この腸内環境を整えることで、腸内細菌のバランスが良くなり、太りにくい身体に変化していくことが期待できるのです。 腸内環境を改善するには 太りにくい身体になるために腸内環境を改善することが大切です。では、腸内環境を改善するためにどうしたら良いのか、説明していきます。 食物繊維の摂取 食物繊維を摂取することで腸内環境を改善する効果が期待できます。腸内環境を良くするためには善玉菌の数を増やし、悪玉菌の数を減らすことが大切でした。食物繊維は善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすはたらきがあります。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分けられ、そのうち水溶性食物繊維が善玉菌のエサになるといわれています。水溶性食物繊維は果物や海藻類、大麦などの食べ物に多く含まれています。そのため、果物や海藻類、大麦を食べることで腸内の善玉菌を増やす効果が期待できるのです。 乳酸菌の摂取 乳酸菌は悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えるはたらきがあります。乳酸菌とは、ビフィズス菌とラクトバチルス菌のことで、これらの菌は糖から乳酸をつくるはたらきがあるので乳酸菌といわれているのです。さらに、ビフィズス菌は糖から乳酸をつくるはたらきの他に強い殺菌力のある酢酸をつくり出すはたらきもあります。悪玉菌はアルカリ性の環境を好み、酸性の環境では死んでしまう性質があるので、乳酸菌が酢酸をつくることで腸内を酸性にし、悪玉菌を死滅させてくれるのです。また、乳酸菌自体が善玉菌であることや、悪玉菌の繁殖を抑えるはたらきがあることから、乳酸菌を摂取することで腸内環境の改善が期待できます。 生活習慣の見直し 生活習慣が悪化すると、腸内の悪玉菌の数が増えてしまいます。腸内環境を良くするためには、善玉菌の数を増やし、悪玉菌を減らす必要があります。生活習慣を見直すことで、悪玉菌が増加してしまうのを防ぐことができるので、腸内環境の改善が期待できます。生活習慣は、さまざまな要因が元となって悪化してしまいます。例えば、睡眠時間や質の減少、精神的、肉体的なストレス、脂っこいものをよく食べてしまったり、野菜をあまり食べないといった食生活の乱れ、運動不足などがあげられます。これら睡眠不足やストレス、食生活の乱れ、運動不足が原因となって腸内環境を悪化し、肥満につながってしまうと考えられています。腸内環境を改善するために、生活習慣を見直して、肥満を防ぎましょう。 まとめ 腸内環境を整えると、太りにくい身体に変化していくことが期待できます。腸内環境を整えるためには、腸内の乳酸菌を増やしたり、食物繊維を摂取したり、生活習慣を見直したりすることが大切です。ユーグレナを摂取することで腸内の乳酸菌を増やしたり、食物繊維を摂取したり、生活習慣を見直したりすることに期待できます。ぜひ、腸内環境を整え、健康な生活を送るためにユーグレナを摂取してみてください。

藻活プロジェクト参画企業

伊那食品工業株式会社

伊那食品工業株式会社

クロレラ工業株式会社

クロレラ工業株式会社

株式会社SARABiO温泉微生物研究所

株式会社SARABiO温泉微生物研究所

株式会社サン・クロレラ

株式会社サン・クロレラ

株式会社壮関

株式会社壮関

ニコニコのり株式会社

ニコニコのり株式会社

株式会社ピエトロ

株式会社ピエトロ

フジッコ株式会社

フジッコ株式会社

株式会社丸井グループ

株式会社丸井グループ

株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナ

株式会社ラムラ

株式会社ラムラ