藻っと知ろう!

藻類を食に取り込むことで得られる健康効果や栄養情報をご紹介します。

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海藻で免疫力を上げよう!免疫力を上げる栄養素3選と嬉しい効果2選を紹介!
免疫力を上げる海藻の主な栄養素3選! 海藻には、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が豊富に含まれています。それでは、具体的にどのような栄養素が含まれているのか紹介します。 フコイダン フコイダンはワカメや昆布などに含まれるヌメリ成分です。フコイダンは腸から吸収されにくい性質を持っていて、マクロファージや樹状細胞などの細胞を活性化させます。マクロファージは体内に侵入した有害物質を食べ、細菌を消化・殺菌する免疫細胞です。樹状細胞は有害物質が体内に入り込んだ時に、有害物質を取り込んで感染を他の免疫細胞に知らせる役割のある免疫細胞です。したがって、フコイダンがこれらの免疫細胞を活性化させることで免疫力を上げる効果に期待ができます。 ミネラル 海藻にはカルシウムやマグネシウムをはじめとした多くのミネラルが含まれています。ミネラルとは体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する栄養素です。カルシウムが不足すると、身体は骨を溶かしてカルシウムを血中に取り出します。すると、免疫細胞をはじめとする細胞内にカルシウムが入り込み、普段より免疫細胞が機能しなくなってしまうのです。そのため、カルシウムを摂取することで免疫力を保つことができます。また、マグネシウムは体内のさまざまな代謝を助け、筋肉の収縮や体温・血圧の調整にも役立っています。体温は免疫力と深い関係があり、低体温の場合には免疫力にかかわる細胞の活動が低下してしまいます。なので、マグネシウムをしっかり摂取して、体温を正常な状態に保つことが大切です。 食物繊維 海藻には食物繊維も多く含まれています。食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、主な効果は腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させることです。免疫に関わる細胞の6割以上が腸に存在しているので、腸内環境を整えることは免疫力を上げるために非常に重要です。食物繊維の腸内環境を整える効果から、食物繊維の摂取は免疫力アップにつながるといわれています。さらに、食物繊維は便秘の解消だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。しかし、日本人の通常の食生活では食物繊維を摂りすぎることはほとんどないですが、サプリメントなどで摂りすぎた場合ミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。 海藻に期待できる免疫力を上げる以外の嬉しい効果2選! 海藻に含まれている栄養素は、免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できます。今回は、その中から2つ紹介していきます。 便秘改善 海藻に多く含まれる食物繊維は便通を整えるので、便秘を防ぐうえで欠かせないものです。食物繊維は直接腸のはたらきを刺激するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やしお腹の調子を整えます。また、食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。その両方をバランスよく摂取することが大切ですが、海藻にはそのどちらも含まれています。海藻から食物繊維を摂取することで、便秘の解消に役立てましょう。 美肌効果 便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。そのため、先ほど紹介した食物繊維の効果で腸内環境が改善されると結果的に肌も綺麗に保つことができます。 まとめ 海藻には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。さらに、海藻を食べることで、免疫力を上げる以外に便秘を改善したり、美肌効果など身体に嬉しい効果が見込めます。これを機に、免疫力を上げるために海藻を食べてみてはいかがですか?
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海藻で免疫力を上げよう!免疫力を上げる栄養素3選と嬉しい効果2選を紹介!

免疫力を上げる海藻の主な栄養素3選! 海藻には、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が豊富に含まれています。それでは、具体的にどのような栄養素が含まれているのか紹介します。 フコイダン フコイダンはワカメや昆布などに含まれるヌメリ成分です。フコイダンは腸から吸収されにくい性質を持っていて、マクロファージや樹状細胞などの細胞を活性化させます。マクロファージは体内に侵入した有害物質を食べ、細菌を消化・殺菌する免疫細胞です。樹状細胞は有害物質が体内に入り込んだ時に、有害物質を取り込んで感染を他の免疫細胞に知らせる役割のある免疫細胞です。したがって、フコイダンがこれらの免疫細胞を活性化させることで免疫力を上げる効果に期待ができます。 ミネラル 海藻にはカルシウムやマグネシウムをはじめとした多くのミネラルが含まれています。ミネラルとは体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する栄養素です。カルシウムが不足すると、身体は骨を溶かしてカルシウムを血中に取り出します。すると、免疫細胞をはじめとする細胞内にカルシウムが入り込み、普段より免疫細胞が機能しなくなってしまうのです。そのため、カルシウムを摂取することで免疫力を保つことができます。また、マグネシウムは体内のさまざまな代謝を助け、筋肉の収縮や体温・血圧の調整にも役立っています。体温は免疫力と深い関係があり、低体温の場合には免疫力にかかわる細胞の活動が低下してしまいます。なので、マグネシウムをしっかり摂取して、体温を正常な状態に保つことが大切です。 食物繊維 海藻には食物繊維も多く含まれています。食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、主な効果は腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させることです。免疫に関わる細胞の6割以上が腸に存在しているので、腸内環境を整えることは免疫力を上げるために非常に重要です。食物繊維の腸内環境を整える効果から、食物繊維の摂取は免疫力アップにつながるといわれています。さらに、食物繊維は便秘の解消だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。しかし、日本人の通常の食生活では食物繊維を摂りすぎることはほとんどないですが、サプリメントなどで摂りすぎた場合ミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。 海藻に期待できる免疫力を上げる以外の嬉しい効果2選! 海藻に含まれている栄養素は、免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できます。今回は、その中から2つ紹介していきます。 便秘改善 海藻に多く含まれる食物繊維は便通を整えるので、便秘を防ぐうえで欠かせないものです。食物繊維は直接腸のはたらきを刺激するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やしお腹の調子を整えます。また、食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。その両方をバランスよく摂取することが大切ですが、海藻にはそのどちらも含まれています。海藻から食物繊維を摂取することで、便秘の解消に役立てましょう。 美肌効果 便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。そのため、先ほど紹介した食物繊維の効果で腸内環境が改善されると結果的に肌も綺麗に保つことができます。 まとめ 海藻には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。さらに、海藻を食べることで、免疫力を上げる以外に便秘を改善したり、美肌効果など身体に嬉しい効果が見込めます。これを機に、免疫力を上げるために海藻を食べてみてはいかがですか?

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ユーグレナ、クロレラとスピルリナについて解説!

ユーグレナとクロレラとスピルリナ ユーグレナとクロレラとスピルリナは、藻の仲間です。それでは、それぞれが持つ特徴について説明していきます。 ユーグレナとは ユーグレナは和名をミドリムシといい、わかめや昆布などと同じ藻の仲間です。ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持ち合わせているという点があげられます。具体的には、ユーグレナは、植物のように光合成をして栄養分を体内に貯め、動物のように細胞を変形させて動くという性質を持っています。体長は髪の毛の太さよりもやや細い約0.05mmで、顕微鏡を使わなければその姿をみることはできません。ですが、小さい身体にも関わらずユーグレナには、バランスよく栄養素が含まれています。ユーグレナには、59種類もの栄養素があり、人間が生きていくために必要な大半の栄養素が含まれているスーパーフードです。 クロレラ クロレラの誕生は、約20億年前だと考えられています。クロレラは、地球の生命の原点である単細胞生物で植物性プランクトンの一種です。顕微鏡でやっとみえるほどの大きさで、直径3~8μm(ミクロン)でほぼ球形をしており、湖や河川に生息し、光合成によって生長します。クロレラの特徴は、光合成能力の高さと強い繁殖力です。人間や動植物の細胞が2分裂しながら増えるのに対し、クロレラは20時間で4分裂という驚異的なスピードで細胞分裂を繰り返します。緑黄色野菜を上回る葉緑素と繊維質を含有しており、栄養バランスに富んだ豊かな生命力が魅力です。 スピルリナ スピルリナは35億年前に地球上に誕生したとされ、マヤ文明の時代から人々の貴重な栄養源の1つとして食されてきた多細胞生物で藍藻類の一種です。全長0.3~0.5mmの螺旋状の微細藻類で、高温・アルカリ性で生存するとされています。豊富な栄養素を含んだスーパーフードとして、国連機関やNASAからも注目をされている植物です。含有する栄養素の中でも、重量の55~70%を占めるたんぱく質と高い抗酸化力を示す葉緑素やフィコシアニンという色素を持つという特徴を持っています。 ユーグレナとクロレラとスピルリナの違い ユーグレナとクロレラ、スピルリナには、それぞれ異なった特徴があります。それぞれの栄養素、消化効率、特有成分についてみていきましょう。 栄養素 ユーグレナは、59種の栄養素がアミノ酸・ビタミン・ミネラル・不飽和脂肪酸などをバランスよく含んでいます。クロレラは、構成成分の半分はたんぱく質でできており、必須アミノ酸・ビタミン・ミネラル・葉酸などを含んでいます。スピルリナはアミノ酸バランスに優れ、たんぱく質や食物繊維も豊富で、さらにクロロフィルやカロテノイド、フィコシアニンなどの植物性色素も含んでいます。どれもさまざまな栄養素を含んでいますが、含んでいる栄養素の量や内容に違いがあるので、それぞれの特徴をまず知ることが大切だといえます。 消化効率 本来、細胞を守るために細胞壁と呼ばれるものが細胞の一番外側に存在します。しかし、ユーグレナとスピルリナにはその細胞を守るための細胞壁が存在しません。この細胞壁の有無が、それぞれの消化効率に大きく関係しているのです。厚く硬い細胞壁を持つクロレラに対して、細胞壁を持たないユーグレナとスピルリナの方が効率よく消化することができます。消化効率が良いと、それだけ体内に吸収されやすいという利点があります。 特有成分 ユーグレナの独自成分である「パラミロン」は、食物繊維と似たようなはたらきをし、さまざまな健康効果が期待されています。クロレラは「C・G・F(クロレラ・グロス・ファクター)」というクロレラ成長因子を含んでおり、成長を促進し、繁殖力に優れています。スピルリナだけの特有成分である「フィコシアニン」は、ポリフェノールの一種で抗酸化作用や免疫力を上げる効果が期待できます。 藻類に期待される免疫機能を高める効果 ここ最近、藻類は人の身体に健康効果に期待できると注目が集まっています。健康効果の中でも特に免疫機能を高める効果が期待されています。 ユーグレナに期待される効果 ユーグレナに含まれている独自成分のパラミロンには、免疫と密接に関係する腸内環境を整える役割に期待ができます。パラミロンのはたらきにより、腸内フローラのバランスを調整し、免疫細胞や神経細胞に作用することが研究結果より示唆されているのです。免疫力が上がることで、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギーの症状が緩和することも期待できます。他にも高血圧や生活習慣病、糖尿病といった疾患など、ユーグレナはさまざまな健康効果が期待され、注目が集まっています。 クロレラに期待される効果 クロレラに含まれるDNAやRNAといった核酸による免疫反応の活性化が、ウイルスや細菌などの病原体に対する生体防御反応を高めてくれる可能性があるといわれています。また、クロレラを摂取することで生活習慣病の改善効果にも期待ができます。ある研究で高血圧患者23人を対象とし、6か月間クロレラを摂取したグループと摂取していないグループに分け、血圧を測定する実験を行いました。その結果、クロレラを摂取することで軽症の高血圧症の改善に有効であることが示唆されたのです。 スピルリナに期待される効果 スピルリナは全身性免疫系を強化できるということに期待されています。たとえば、新しい血液細胞を産生する体内性能を高めることや免疫グロブリンの量を増加させる効果に期待されています。またスピルリナの特有成分であるフィコシアニンという色素には、抗酸化作用や免疫力アップの効果が期待されています。現在スピルリナもユーグレナやクロレラにように健康効果が期待され、注目が集まっています。 まとめ ユーグレナとクロレラとスピルリナは、どれも藻の仲間です。それぞれに異なる特徴があり、含んでいる栄養素の内容や量は同じではありません。どれも豊富な栄養素と特有成分を保持しており、それらが免疫機能をアップさせ、健康的な身体づくりに役立つ可能性があるといわれています。

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ダイエットと腸内環境の関係って?腸内環境を整える方法も解説!

ダイエットと腸内環境の関係 太りやすい人と太りにくい人の違いには、腸内環境が大きく関わっています。体型を維持し、太りにくい身体になるためには腸内環境を整えることが大切です。あるマウスを使った研究で、太ったマウスの腸内細菌を移植したマウスと、痩せたマウスの腸内細菌を移植したマウスの体脂肪の変化を計測しました。すると、太ったマウスの腸内細菌を移植したマウスの方が体脂肪が増加しました。つまりこの研究によって、腸内細菌が肥満に関わっていることが示唆されたのです。腸内細菌には大きく分けて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があり、その中で、善玉菌の数が悪玉菌の数よりも多いと腸内環境が良いといわれています。この腸内環境を整えることで、腸内細菌のバランスが良くなり、太りにくい身体に変化していくことが期待できるのです。 腸内環境を改善するには 太りにくい身体になるために腸内環境を改善することが大切です。では、腸内環境を改善するためにどうしたら良いのか、説明していきます。 食物繊維の摂取 食物繊維を摂取することで腸内環境を改善する効果が期待できます。腸内環境を良くするためには善玉菌の数を増やし、悪玉菌の数を減らすことが大切でした。食物繊維は善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすはたらきがあります。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分けられ、そのうち水溶性食物繊維が善玉菌のエサになるといわれています。水溶性食物繊維は果物や海藻類、大麦などの食べ物に多く含まれています。そのため、果物や海藻類、大麦を食べることで腸内の善玉菌を増やす効果が期待できるのです。 乳酸菌の摂取 乳酸菌は悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えるはたらきがあります。乳酸菌とは、ビフィズス菌とラクトバチルス菌のことで、これらの菌は糖から乳酸をつくるはたらきがあるので乳酸菌といわれているのです。さらに、ビフィズス菌は糖から乳酸をつくるはたらきの他に強い殺菌力のある酢酸をつくり出すはたらきもあります。悪玉菌はアルカリ性の環境を好み、酸性の環境では死んでしまう性質があるので、乳酸菌が酢酸をつくることで腸内を酸性にし、悪玉菌を死滅させてくれるのです。また、乳酸菌自体が善玉菌であることや、悪玉菌の繁殖を抑えるはたらきがあることから、乳酸菌を摂取することで腸内環境の改善が期待できます。 生活習慣の見直し 生活習慣が悪化すると、腸内の悪玉菌の数が増えてしまいます。腸内環境を良くするためには、善玉菌の数を増やし、悪玉菌を減らす必要があります。生活習慣を見直すことで、悪玉菌が増加してしまうのを防ぐことができるので、腸内環境の改善が期待できます。生活習慣は、さまざまな要因が元となって悪化してしまいます。例えば、睡眠時間や質の減少、精神的、肉体的なストレス、脂っこいものをよく食べてしまったり、野菜をあまり食べないといった食生活の乱れ、運動不足などがあげられます。これら睡眠不足やストレス、食生活の乱れ、運動不足が原因となって腸内環境を悪化し、肥満につながってしまうと考えられています。腸内環境を改善するために、生活習慣を見直して、肥満を防ぎましょう。 まとめ 腸内環境を整えると、太りにくい身体に変化していくことが期待できます。腸内環境を整えるためには、腸内の乳酸菌を増やしたり、食物繊維を摂取したり、生活習慣を見直したりすることが大切です。ユーグレナを摂取することで腸内の乳酸菌を増やしたり、食物繊維を摂取したり、生活習慣を見直したりすることに期待できます。ぜひ、腸内環境を整え、健康な生活を送るためにユーグレナを摂取してみてください。

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受験生の食事で意識するポイントは?受験の前日や当日におすすめな食事について解説!

受験生の食事で意識するべき3つのポイント 受験生にとって、食事は健康管理や集中力の向上に関わるものです。以下では、食事で意識するべきポイントについて解説します。 朝食をとる習慣を心がける 受験生は、一日中勉強するためのエネルギーが必要であるため、毎日の朝食が欠かせません。勉強は、意外にもカロリーを消費する活動です。もともと朝食をとらない習慣の方でも、朝早くから勉強をするようになると、激しい空腹感にとらわれて、集中力が著しく下がってしまう可能性があります。受験生の朝食にぴったりなのは、脳のエネルギーになるブドウ糖が含まれたお米やパンなどの炭水化物です。特に、お米はゆっくりと消化されるため、腹持ちが良い上にエネルギーも長持ちします。朝食をとる習慣のない方は、できるだけ早いうちに、朝食を毎日食べるようにしましょう。受験当日のルーチンを再現し、生活リズムを受験に合わせるよう心がけましょう。 栄養バランスの良い食事を心がける 受験生にとって、体調管理は欠かせません。受験勉強は、身体だけでなく、精神的にもストレスがかかりやすいものです。常に体調を万全にしておくことで、受験当日もいつも通りのコンディションで本番を迎えることができます。そして、身体の調子を整えるためには、普段から栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。バランスの良い食事の基準として、厚生労働省では食事バランスガイドを作成しています。 食事バランスガイドでは「主食」、「副菜」、「主菜」、「牛乳・乳製品」、「果物」を1日にどれくらい摂取したらよいかがわかります。例えば主食であれば、1日あたりごはん中盛りを4杯程度が目安となっています。野菜類である副菜では、1日あたりサラダや味噌汁であれば、5杯程度が目安となっています。この食事バランスガイドを参考に栄養バランスに気をつけ、体調を自分で管理できるように上手くコントロールしましょう。 勉強する前は満腹まで食べない 食べたものを消化する時には、エネルギーが必要です。そのため、満腹まで食べると消化するために多くのエネルギーが消費されてしまいます。勉強する際にも脳を活動させるためのエネルギーが必要なので、消化にエネルギーを使いすぎると集中力が低下する可能性があります。また、食べすぎて血糖値が上昇すると、急激な眠気を引き起こす原因にもなるため注意が必要です。勉強する前の食事は、腹八分目ほどに留めるようにしましょう。 受験前日は胃に負担がかからない食事を 受験前日は特に緊張感が高まり、ストレスによって胃腸のはたらきが低下する可能性があります。万全のコンディションで本番に臨むためには、胃に負担がかからない食事をとることが大切です。例えば、うどんや鍋などは消化しやすく、身体を温めて寝つきを良くする効果も期待できるため、受験前日の食事におすすめです。揚げ物や生物など、消化しにくいものは胃に負担をかけてしまうので避けましょう。 受験当日におすすめな食事と食べる時間は? 受験当日は緊張で食欲を感じないかもしれませんが、脳を使うエネルギーを補給するためにも、しっかりと栄養を摂取することが大切です。以下で、受験当日におすすめな食事と食べる時間について解説します。 受験当日の朝の食事 受験当日の朝食には、お米、味噌汁、おかずといった定番の和定食がおすすめです。和定食には、たんぱく質や脂質、脳のエネルギーになる糖質などがバランスよく含まれています。栄養バランスの良い食事は、集中力を高めることにも効果的です。また、食べた物が吸収されて脳のエネルギーに変換されるまでには、2〜3時間かかります。そのため受験当日の朝食は、試験開始の2〜3時間前に食べると良いでしょう。 受験当日の昼の食事 受験当日の昼食では、炭水化物とビタミンB1を摂取することがおすすめです。ビタミンB1には脳のエネルギーを作るはたらきがあるため、摂取することで考えるためのエネルギーを効率よく補給することができます。ビタミンB1は海苔や卵、豚肉などに含まれているため、手軽に食べられるおにぎりからでも摂取できます。また、昼食を食べ過ぎてしまうとエネルギーが消化に使われてしまい、脳のエネルギーが不足する原因になります。食べ過ぎには注意し、腹八分目くらいまでに留めておきましょう。 脳のエネルギー補給に効果的な栄養素 集中力や記憶力を高めるには、脳のエネルギーを補給することが大切です。以下で、脳のエネルギー補給に効果的な栄養素について解説していきます。 ブドウ糖 脳のエネルギー源は、ブドウ糖です。お米やパンなどに含まれる糖が体内で分解され、ブドウ糖になります。糖分が不足すると血糖値が下がり、脳を使うためのエネルギーが不足します。血糖値の低下は、イライラが起こったり、集中力が途切れてしまうため、血糖値が下がらないようにコントロールしなければなりません。しかし、血糖値を急激に上げ過ぎると、次は逆に、眠気に襲われてしまう可能性があります。間食としてチョコレートなどのお菓子を食べるのは決して悪いことではありませんが、摂取のし過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。 ビタミンB1 ビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変換する手助けをします。ビタミンB1が不足すると、脳のエネルギーが作られず、イライラや集中力の低下などに繋がります。ビタミンB1には脳神経のはたらきを正常に保つ役割もあるので、食事メニューに豚肉、レバー、玄米、卵などを取り入れて、普段から摂取するように心がけましょう。 DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸) 青魚に多く含まれているDHAには、記憶力や判断力を向上させる効果が期待できます。DHAは脳細胞の膜に存在する成分であり、脳内で情報を整理する役割のある海馬に集中しています。海馬に存在するDHAの量が学力の高さに関係するといわれており、DHAには「脳の栄養素」という呼び名もあります。また、DHAは、EPAという物質から作ることもできます。EPAも青魚に多く含まれており、DHAとの相乗効果で脳内の血管を健康に保つはたらきもあります。そのため、DHAはEPAとセットで摂取することがおすすめです。 まとめ 当記事では、受験生の食事で意識するべきポイントや、受験前日や当日におすすめな食事について解説しました。集中力や記憶力を高めるには、朝食をとったり、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切であることを理解いただけたかと思います。受験当日に実力を発揮できるよう、普段の食生活を見直しましょう。

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免疫力を高めるために必要な栄養は?おすすめの食べ物5選!

そもそも免疫力とは?近年注目されている研究も紹介! そもそも免疫とは、生物が健康な状態で生きていくために、ウイルスなどから身体を守ることをいいます。そして、自分の細胞とそうでない細胞を見分ける力や、ウイルスに抵抗する力、過剰に抵抗した結果起こる炎症反応を鎮める力などをまとめて免疫力と呼びます。 免疫力を高める主な栄養素 免疫力が下がってしまうと、風邪を引きやすいだけでなく、風邪以外にも大きな病気にかかりやすくなってしまったりと、身体にさまざまな悪影響が出てしまうことがあります。そして免疫力を上げる方法の一つとして、免疫力を上げる効果のある栄養素を摂取するということがあります。次に、個別の栄養素ごとに免疫力を上げる効果があるのかを紹介していきます。 ビタミン ビタミンは、少量で体内のさまざまな機能を調節するはたらきを持つため、免疫力をあげる上で非常に重要な栄養素です。ビタミンは、・人間の体内で合成できない・必要量はわずかでも健康維持に必要・不足すると欠乏症が起こるという3つの特徴があります。そのビタミンの中でも特に免疫力を高める効果が期待される4つのビタミンについて詳しく説明します。 ビタミンA レバーやうなぎ、緑黄色野菜に多く含まれているビタミンです。動物性食品に含まれる「レチノール」と、緑黄色野菜に含まれる「カロテン」に分けることができます。ビタミンAは免疫力を高める以外にも、視力低下の防止や動脈硬化の予防、がんリスクの軽減などに効果があります。ビタミンAが不足すると、暗いところで視力が著しく低下する夜盲症を引き起こすので意識して摂取しましょう。 ビタミンB ビタミンBにはさまざまな種類がありますが、特にビタミンB1、B2、B6は免疫力を上げる効果が期待できます。それぞれさまざま効果が期待できますが、例えばビタミンB2は皮膚や粘膜を正常に保つはたらきが期待できます。粘膜はウイルスなど体に有害なものの侵入を防ぐはたらきがあり、正常にはたらいていることで免疫力が保たれます。そんなビタミンB2は卵や大豆などに多く含まれています。その他のビタミンもバランスよく摂取して免疫力を保ちましょう。 ビタミンC ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれるビタミンです。ビタミンCは免疫力を高める以外に、ストレスに耐性をつけたり、貧血の予防やコラーゲンの生成をするはたらきがあります。また、ビタミンCが不足すると壊血病という症状を引き起こします。 ビタミンE ビタミンEは植物油や果実類などの食品に含まれる、強い抗酸化作用をもつビタミンです。ビタミンEは血流を改善するほか、美肌効果や生殖機能を維持する効果があるといわれています。また、ビタミンCと一緒に摂取すると、相乗効果が得られることが分かっています。 タンパク質 たんぱく質は炭水化物、脂質とともにエネルギーを生み出す「エネルギー産生栄養素」と呼ばれる栄養素です。以前は三大栄養素と呼ばれていました。筋肉や臓器、皮膚、毛髪などの身体を構成する成分、ホルモン、酵素、抗体など免疫機能に関わる成分で、生命の維持に必要な栄養素です。生命の維持に必要な栄養素であるからこそ、不足すると免疫力の低下につながります。意識して摂取することを心がけましょう。 食物繊維 食物繊維は第6の栄養素ともいわれ、身体の中で有用な働きをすると注目されています。食物繊維は腸内環境を整え、免疫細胞が活性化することによって免疫力を高めます。食物繊維は野菜類、穀類、豆類、きのこ類などに多く含まれています。 乳酸菌 発酵によって糖から乳酸を作る嫌気性の微生物を総称して乳酸菌と呼びます。厳密には栄養素ではなく微生物ですが、免疫を高める効果がかなり期待できるので紹介します。乳酸菌は腸内の環境を整える効果があります。腸に悪い影響を与える悪玉菌を抑制し、腸内菌のバランスをとる役割を果たすことで、免疫力を高めています。免疫力を高める以外にも、便秘の改善、コレステロールの低下、がん予防などの効果があります。 免疫力を高めるおすすめの食べ物5選 海藻類 免疫力を上げたいならまずおすすめしたいのが海藻類です。海藻類は海の中の養分を吸収して育つので「海の野菜」とも呼ばれています。海藻類の栄養素はたんぱく質や脂質なども野菜と同じように含んでいるほか、ミネラル類は野菜よりも多く含んでいます。海藻類に含まれているミネラルには免疫力を上げる以外にもさまざまな効果が期待できます。例えば、髪を健康に保つ効果や便秘の解消、生活習慣病の予防などです。海藻類はそのまま食べれるワカメや焼きのりなど、簡単に摂取できるものが多いので忙しい時でも簡単に摂取することが可能です。 にんじん にんじんには、β-カロテン、食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれています。その中でも特にβ-カロテンが豊富に含まれているのが特徴です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて作用します。にんじんを摂取することによって動脈硬化の予防や視力低下の防止、美肌効果、便秘解消、血圧の低下などの効果が見込めます。にんじんは、調理して食べる以外にジュースにして飲むこともおすすめです。なぜなら、にんじんをジュースにして飲むことで、β-カロテンの吸収率を約1.5倍にまで増やすことが出来ることが研究で分かっているからです。 きのこ きのこにはβ-グルカン、ビタミンB群、食物繊維などが多く含まれています。β-グルカンは免疫力に関わりのあるナチュラルキラー細胞や白血球の働きを活性化させます。きのこを摂取することで、風邪の予防やがんの抑制、花粉症などのアレルギーを改善・予防する効果が期待できます。きのこを調理する時はなるべく水で洗わないこと、煮た場合はスープまで飲むこと、炒めたり焼く場合は強火にすることがポイントです。 チーズ チーズにはたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルが多く含まれています。チーズには免疫力を高めるほか、高血圧の予防や疲労回復も期待できます。チーズを食べ過ぎると肥満の原因になるので、一日にスライスチーズ2枚を目安に摂取するようにしましょう。チーズに関しては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。 ユーグレナ ユーグレナにはビタミンや食物繊維などを含んだ59種類の栄養素がバランス良く含まれています。上記のグラフより、他の食材と比べても栄養素が多く入っていることがわかると思います。また、ユーグレナは免疫力を上げることや、他の栄養素と相性が良いことなど多くの研究がされています。 免疫力が気になる、という方はぜひユーグレナを試してみてください。また、免疫力だけでなく睡眠の質の向上や自律神経のバランスの調整、肌トラブルの予防などにも好影響があるということが研究で示唆されています。 まとめ 免疫力を高める栄養素とおすすめの食べ物について紹介しました。どれかひとつの栄養素を摂取すれば良いのではなく、まんべんなく摂取することが大切です。また、免疫力を高めるためには毎日の積み重ねが大切です。自分に合った方法や食べ物で無理せずに続けていきましょう。

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ユーグレナってなに?ユーグレナの特徴や含まれている成分、期待できる効果などを解説!

ユーグレナとは ユーグレナは藻の一種で、豊富な栄養素をバランスよく含んだ自然素材として注目が集まっています。では、そのユーグレナとはどういうものなのか、紹介していきます。 ユーグレナの名前の意味 ユーグレナは、オランダのレーウェンフックによって発見されました。ユーグレナの見た目は、葉緑素による緑色をしていますが、その他の色素によってオレンジ色や赤色をしたものも存在します。目のような形の中に、オレンジや赤の点が存在するために、ラテン語で「美しい(eu)眼(glena)」という意味を持つ「ユーグレナ」と名付けられました。 ユーグレナの特徴 ユーグレナは、和名でミドリムシといい、藻の一種です。ユーグレナとミドリムシは別のものであると考えられがちですが、実は、同じものなのです。ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持ち合わせているという点があげられます。ユーグレナは、植物のように光合成をして栄養分を体内に貯め、動物のように細胞を変形させて動くという性質を持っています。そんなユーグレナには、59種類もの栄養素があり、人間が生きていくために必要な大半の栄養素が含まれています。最近では、ユーグレナが生活習慣病改善や免疫力を保つ効果などに貢献してくれることが研究によって示唆され注目が集まっています。 ユーグレナの歴史 ユーグレナは地球誕生後の原始の地球で初めて誕生した生物の一つです。1660年代にオランダのレーウェンフックによって発見され、その見た目から「美しい眼」という意味である「ユーグレナ」と名付けられました。1970~1990年代にかけて、宇宙開発や医療での研究が進みました。そして、2005年にユーグレナ社が世界初のユーグレナ屋外大量培養に成功しました。さらに、2010年よりミドリムシを原料としたバイオ燃料製造の研究が開始されました。