海藻で免疫力を上げよう!免疫力を上げる栄養素3選と嬉しい効果2選を紹介!
免疫力を上げる海藻の主な栄養素3選! 海藻には、免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が豊富に含まれています。それでは、具体的にどのような栄養素が含まれているのか紹介します。 フコイダン フコイダンはワカメや昆布などに含まれるヌメリ成分です。フコイダンは腸から吸収されにくい性質を持っていて、マクロファージや樹状細胞などの細胞を活性化させます。マクロファージは体内に侵入した有害物質を食べ、細菌を消化・殺菌する免疫細胞です。樹状細胞は有害物質が体内に入り込んだ時に、有害物質を取り込んで感染を他の免疫細胞に知らせる役割のある免疫細胞です。したがって、フコイダンがこれらの免疫細胞を活性化させることで免疫力を上げる効果に期待ができます。 ミネラル 海藻にはカルシウムやマグネシウムをはじめとした多くのミネラルが含まれています。ミネラルとは体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称をいいます。カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する栄養素です。カルシウムが不足すると、身体は骨を溶かしてカルシウムを血中に取り出します。すると、免疫細胞をはじめとする細胞内にカルシウムが入り込み、普段より免疫細胞が機能しなくなってしまうのです。そのため、カルシウムを摂取することで免疫力を保つことができます。また、マグネシウムは体内のさまざまな代謝を助け、筋肉の収縮や体温・血圧の調整にも役立っています。体温は免疫力と深い関係があり、低体温の場合には免疫力にかかわる細胞の活動が低下してしまいます。なので、マグネシウムをしっかり摂取して、体温を正常な状態に保つことが大切です。 食物繊維 海藻には食物繊維も多く含まれています。食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、主な効果は腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させることです。免疫に関わる細胞の6割以上が腸に存在しているので、腸内環境を整えることは免疫力を上げるために非常に重要です。食物繊維の腸内環境を整える効果から、食物繊維の摂取は免疫力アップにつながるといわれています。さらに、食物繊維は便秘の解消だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。しかし、日本人の通常の食生活では食物繊維を摂りすぎることはほとんどないですが、サプリメントなどで摂りすぎた場合ミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。 海藻に期待できる免疫力を上げる以外の嬉しい効果2選! 海藻に含まれている栄養素は、免疫力を上げる以外にも嬉しい効果が期待できます。今回は、その中から2つ紹介していきます。 便秘改善 海藻に多く含まれる食物繊維は便通を整えるので、便秘を防ぐうえで欠かせないものです。食物繊維は直接腸のはたらきを刺激するだけでなく、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになるので、善玉菌を増やしお腹の調子を整えます。また、食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別できます。その両方をバランスよく摂取することが大切ですが、海藻にはそのどちらも含まれています。海藻から食物繊維を摂取することで、便秘の解消に役立てましょう。 美肌効果 便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。そのため、先ほど紹介した食物繊維の効果で腸内環境が改善されると結果的に肌も綺麗に保つことができます。 まとめ 海藻には免疫力を上げる栄養素が豊富に含まれています。さらに、海藻を食べることで、免疫力を上げる以外に便秘を改善したり、美肌効果など身体に嬉しい効果が見込めます。これを機に、免疫力を上げるために海藻を食べてみてはいかがですか?